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柊の花 [俳句]

柊(ひいらぎ)の花がひっそりと咲いていました。
歳時記で調べると『柊の花』は冬の季語でした。とうとう冬がやって来た証拠を見つけてしまったという感じですね。

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花柊棘に怖怖鼻を寄せ 粋田化石


ご存知の通り柊の葉には棘があるので、恐る恐る鼻を近づけてみると優しい香りがしました。

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柊の花ひっそりと鬼門かな 粋田化石


我が家の柊は魔除けの目的で艮(丑寅・うしとら)の方角に植えてあります。艮、つまり北東という日当たりの悪い場所でひっそりと咲いている柊を見ていたら、柊に申し訳なくなってきました。


【 柊の花 ひひらぎのはな 】 花柊  (季冬)
柊は山地に自生するモクセイ科の常緑小高木で、十一月ごろ、 葉腋(ようえき)に芳香のある白い花をつける。ひっそり咲いているが、清楚で美しい。散り始めて地にこまかな花をこぼすところもまた趣がある。季語としては「柊の花」「柊咲く」のように、花であることをはっきりいう必要がある。木は雌雄異株。「柊」は「ひらぎ」とも。(角川合本俳句歳時記第四版)

き‐もん【鬼門】
[1] 陰陽道(おんようどう)で、邪悪な鬼が出入りするとして万事に忌み嫌われた艮(うしとら)(北東)の方角。また、その方角にあたる場所。
[2] 行くと悪いことに出あう場所。また、苦手な人物や事柄。「あそこの家はどうも―だ」「数学は―だ」
(大辞泉第二版)






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胡桃(くるみ) [俳句]

胡桃は秋の季語です。

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一年中何でも食べられる便利で快適な世の中ですので、粋田化石も『胡桃』の季節を意識したことはありませんでした。
実は、この記事を書いていたら胡桃が食べたくなり、直ぐにこの秋に獲れた胡桃を注文しました。本当に便利な世の中です。

さて、俳都松山『俳句ポスト365』に投稿した句です。

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死亡記事胡桃の殻で隠れけり  粋田化石



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胡桃でも落花生でも、食べるときは新聞紙を広げてその上に剥いた殻をこぼしながら食べます。「死亡記事」としたのは句の印象を強くするためで、隠れてしまったのは死亡記事ではありません。

【 胡桃 くるみ 】 姫胡桃 鬼胡桃 沢胡桃 胡桃割る 胡桃割  (季秋)
クルミ科の落葉高木の実。日本に自生するのは鬼胡桃で、山野の川沿いに生える。秋に熟すると青い果皮が裂けて核果が顔を出す。その硬い殻には深い 皺しわ があり、中の子葉の部分は栄養価が高く美味である。姫胡桃は変種で、殻の表面に皺がほとんどない。

夜の卓智慧のごとくに胡桃の実 津田清子

胡桃二つころがりふたつ音違ふ 藤田湘子

蓼科は山なみやさし鬼くるみ 峰尾北兎

胡桃割る聖書の万の字をとざし 平畑静塔

胡桃割る燈の円光の一家族 大野林火

胡桃割る胡桃の中に使はぬ部屋 鷹羽狩行

山の音聴こゆる胡桃割りにけり 老川敏彦

(角川合本俳句歳時記第四版)


画像は全てフリー素材です

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家の中に守宮(やもり)がいました [俳句]

今日11月7日は旧暦では9月30日です。秋の終わりに夏の季語で恐縮です。

家の中に全長5㎝ほどの小さな守宮(やもり)がいました。写真を撮った後外に放そうと思いましたが、私の武骨な手で捕まえると潰してしまいそうなくらい小さな守宮でした。そこで、上からコップを被せて捕獲し、外に逃がしました。ちゃんと冬眠して、来春また来てください。

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二寸でも忍者守宮は壁駈ける 粋田化石


壁を駈けていく守宮はまるで忍者のようです。




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太き指守宮広げて考える 粋田化石


守宮が立ち止ったとき、太い指と傾(かし)げた頭が目につきました。頭を傾げると何かを考えているようです。



【 守宮 やもり 】  壁虎(やもり) 家守  (季夏)
蜥蜴とかげ によく似たヤモリ科の 爬虫類はちゆうるい 。夏の夜出てきて小さな昆虫類を食べる。指の裏に吸盤を持つ。壁・天井・雨戸・門灯などに手を広げてぴったりと吸いついている。(角川合本俳句歳時記第四版)




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つなこさんから句が届きました 十一月一日 [俳句]

つなこさんから句が届きました 
11月最初の記事はつなこさんの句から始まります。

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画像はフリー素材です



北風に気持ち裏腹強くこぐ つなこ



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画像はフリー素材です


気持ちは北風にへこたれてしまったつなこさんですが、自転車のペダルは強く漕(こ)ぎ続けたようです。その気持ち何となく理解できます。



さて、粋田化石も北風の句です。

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北風の奴無作法に頬撫で行かぬ 粋田化石


「これからも宜しく。」と北風が馴れ馴れしく近づいてきました。「いいえ、あなたとはお付き合いしたくありません。」と言いたいです。



【 北風 きたかぜ 】  北風(きた) 北吹く  (季冬)
北または北西から吹く、冷たい冬の季節風。大陸の冷たい高気圧から、日本の東海上の低気圧に向けて吹いてくる。(角川合本俳句歳時記第四版)









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色鳥(いろどり) [俳句]

今回はあまり馴染みのない季語『色鳥』です。

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尉鶲(じょうびたき)♀



色鳥や翼の裏のつづまやか 粋田化石



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尉鶲(じょうびたき)♂


俳都松山『俳句ポスト365』に投稿した句です。
秋になると日本に渡ってくる美しい小鳥のことを『色鳥 いろどり』と言います。
身近なところでは『尉鶲 じょうびたき』をよく目にしますね。
『つづまやか』は漢字で『約やか』。地味とか質素という意味です。
色鳥たちも翼の裏側は地味な色をしていたりします。そんな様子を句にしました。

【 色鳥 いろどり 】 (季秋)
秋、渡ってくる小鳥類のうち、 花鶏(あとり)・ 真鶸(まひわ)・ 尉鶲(じようびたき)など色とりどりの美しい鳥を総称して色鳥という。(角川合本俳句歳時記第四版)


つづま‐やか【約まやか】
[形動][文][ナリ]
[1] 簡潔で要を得ているさま。てみじかなさま。
「歎願なせる趣きを右小弁家の宛(あて)にして最(いと)―に記されたり」〈染崎延房・近世紀聞〉
[2] 控えめで質素なさま。つつましいさま。「―な暮らし」
「―に暮らす親一人子一人の京の住居(すまい)に」〈漱石・虞美人草〉
[類語] (2)質素・簡素・つましい・地味
(大辞泉第二版)

画像は全てフリー素材です

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つなこさんから句が届きました 十月十五日 [俳句]

つなこさんから秋の句が届きました。

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秋色や一つ加えるアクセサリー つなこ



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決して粋田化石には詠むことができない女性ならではの句ですね。
さて、つなこさんの見た秋色の景色の中にはどんなアクセサリーが加わったのでしょうか。




秋は、目にするもの音に聞こえるものが琴線に触れやすいせいか、句の材料が多くかんじます。

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秋深し牛の食み音凄まじき 粋田化石



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粋田化石はハイブリットの自動車に乗っています。ハイブリット車の電池は寒さに弱いらしく、最近燃費が悪くなってきました。寒くなって来ると、人と同じで動物たちの食欲も増してきます。ここ数日で、牛が餌を喰う時の音が大きくなったような気がします。


【 秋色 しうしよく 】 秋の色 秋光 秋の光 秋望  (季秋)
秋景色・秋の風色のことである。和歌では「秋の色」として使い、紅葉や黄葉などの具体的な色を念頭に置く場合が多いが、俳諧になって抽象的に使われることが多くなった。「秋光」もまた、和歌では「秋の光」として使い、月光について言う場合が多いが、今日では陽光の明るさを 籠こ めて秋の風光を賞美する言葉として使われることが多い。(角川合本俳句歳時記第四版)


【 秋深し あきふかし 】  深秋(しんしう)  (季秋)
秋もいよいよ深まった感じをいう。草木は紅葉し、大気は冷やかに澄んで、寂寥の心持ちが深い。(角川合本俳句歳時記第四版)







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飛行機雲 [俳句]

夕暮れに飛行機雲を見ました。儚い秋の夕焼けに向かって伸びて行く飛行機雲がとても美しく見え、咄嗟に写真を撮りました。咄嗟に撮影した割には良く撮れていると自画自賛です。
地球が丸いせいでしょうか、飛行機雲をずっと見ていると地平に向かって落ちて行くように見えますね。まるで彗星の衝突のようです。

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秋色や飛行機雲は一筋に 粋田化石




秋の気配の中をまっすぐに伸びて行く飛行機雲。二筋の飛行機雲が時間の経過とともに一筋になって行く。そんな様子を詠んだ句です。




【 秋色 しうしよく 】 秋の色 秋光 秋の光 秋望  (季秋)
秋景色・秋の風色のことである。和歌では「秋の色」として使い、紅葉や黄葉などの具体的な色を念頭に置く場合が多いが、俳諧になって抽象的に使われることが多くなった。「秋光」もまた、和歌では「秋の光」として使い、月光について言う場合が多いが、今日では陽光の明るさを 籠こ めて秋の風光を賞美する言葉として使われることが多い。(角川合本俳句歳時記第四版)






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秋の蜘蛛 [俳句]

秋の蜘蛛


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蜘蛛が地面に落ちて仰向けになっていました。


蜘蛛落ちて幾度も空を掴みけり 粋田化石



近づくと肢を動かして何かを掴もうとします。起き上がれるのかなと思い蜘蛛の上に木の葉を乗せてみましたが、葉を掴むだけで起き上がることはできませんでした。この蜘蛛は秋が来て寿命が尽きようとしているのかもしれません。
ちなみに、蜘蛛は夏の季語ですが、黄色と黒の『ジョロウグモ』は秋近くになってからよく見かける蜘蛛です。せめてジョロウグモは秋の季語にしていただきたいものです。

画像は加工してあります。


【 蜘蛛 くも 】  蜘蛛(くも)の 囲ゐ  蜘蛛の巣 蜘蛛の糸 女郎蜘蛛 蜘蛛の太鼓 蜘蛛の子  (季夏)
真正クモ目の節足動物の総称。種類が多く、日本には約千種いる。巣の形には色々ある。夕暮れに尻から糸を出し、木と木の間に円形の巣を作る様をよく見る。その巣を蜘蛛の囲ともいう。女郎蜘蛛などが巣の中心で獲物を待つ姿は印象的。初夏に雌蜘蛛が大きな 卵囊らんのう をぶら下げている様子を蜘蛛の太鼓という。それが破れると無数の子蜘蛛が飛び出し、その様子が「蜘蛛の子を散らす」という 譬(たと)えになっている。(角川合本俳句歳時記第四版)


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2018NHK学園生涯学習フェスティバル 市川市俳句大会 [俳句]

『2018NHK学園生涯学習フェスティバル 市川市俳句大会』で入賞しました。勝率は四割くらいです。

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題詠『子』

冷房の部屋より子機を差し出され 粋田化石


冷房のきいた部屋から手が出て来て電話の子機を渡された時の句。「涼しい部屋から出たくない」という気持ちを詠んで暑さを表現しました。

【 冷房 れいばう 】 クーラー 冷房車  (季夏)
近年、クーラーの普及は著しく、家庭に備えるのも普通となった。一方、冷房のききすぎを嫌う人も増えている。(角川合本俳句歳時記第四版)



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十五まで数えてあとは雪の貨車 粋田化石


駅で通過する貨物列車の貨車の数を数えた際の句。十五まで数えて、途中から雪の貨車・雪の貨車・・・。

【 雪 ゆき 】  六花(むつのはな)  小雪(こゆき)  大雪(おほゆき)  深雪(みゆき)  粉雪(こなゆき)  粉雪(こゆき)  細雪(ささめゆき)  小米雪(こごめゆき)  新雪(しんせつ) 根雪 飛雪 雪明り  暮雪(ぼせつ)  雪晴(ゆきばれ) 深雪晴  (季冬)
大気中の水蒸気が冷えて結晶となり、地上に降ってくるもの。また、それが降り積もったもの。北海道や北陸、東北の日本海に面した地方は有数の多雪地帯で、数か月の間雪に閉じ込められることもある。雪のために被る被害は大きいが、半面豊かな水資源となり豊穣をもたらす。古来、「雪月花」の一つとして愛でられてきた。雪の結晶は多く六方晶系の結晶となるため「六花」ともいう。(角川合本俳句歳時記第四版)



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裏返る傘を畳む手冬の海 粋田化石


冬の氷見海岸(富山県)で詠んだ句。雨と強風の冬の海岸で、風の為にオチョコになってしまった傘を畳む手の何と冷たいことでしょう。

【 冬の海 ふゆのうみ 】 冬の浜  (季冬)
日本海側の冬の海は暗く、荒涼として 時化しけ ることが多い。太平洋側はからりと明るいが、うねりが大きく荒々しい。(角川合本俳句歳時記第四版)



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家族には言えぬ七日の探し物 粋田化石


一月七日に探し物をした時の句。『家族には言えぬ』が読む人の想像力を呼びます。

【 七日 なぬか 】  七日(なのか)  七日正月  (季新年)
一月七日。 七種粥ななくさがゆ を食べ息災を祈る風習がある。七日正月は元日から始まった正月の終りの日とも、小正月の準備を始める日ともされる。↓(角川合本俳句歳時記第四版)


次は、来年一月二十日に開催される『NHK全国俳句大会』での入賞を目指します。


画像は全てフリー素材です


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つなこさんから句が届きました 九月三十日 [俳句]

台風が近づいてきていますが、現在千葉県東部地方は嵐の前の静けさといった感じで落ち着いています
そういった状況の中でつなこさんから句が届きました。
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雨音と虫の音混じるバスルーム つなこ


仕事を終え風呂で寛いでいるときの句でしょうか。虫の音が聞こえるのですから激しく降る雨ではないのでしょうね。状況が目に浮かぶようです。決してエッチな意味ではなく。


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雨上がりボリューム上げる蟋蟀や つなこ



こちらも秋の虫である蟋蟀(こおろぎ)の句です。雨が上がりに蟋蟀の音が大きく聞こえてきたのでしょう。素晴らしい“観察力”。と言うよりも“洞察力”でしょうか。




さて、粋田化石も蟋蟀の句を


ごみ箱の裏の蟋蟀尚黙り 粋田化石




とある夜、道の駅にある自販機でジュースを買い、傍にあるベンチでそれを飲んだ後に空き缶をごみ箱に投げ入れました。ごみ箱の向こう側では蟋蟀(こおろぎ)が優しく鳴いていたのですが、私が空き缶を投げ入れると黙ってしまいました。暫くそのベンチに座っていましたが、とうとう蟋蟀が鳴き始めることはありませんでした。


【 虫 むし 】 虫の声 虫の音 虫すだく  虫時雨(むししぐれ) 虫の秋 虫の闇 昼の虫 残る虫 すがれ虫 虫籠 虫売  (季秋)
秋鳴く虫の総称。鳴くのはいずれも雄である。虫の音色にはそれぞれ風情があり、鳴いている所・時・数によって趣も違う。その声を聞くと秋の寂しさが身に迫って感じられる。「虫時雨」は虫の鳴き競う音を時雨にたとえた語。「残る虫」は「すがれ虫」ともいい、盛りの時期を過ぎて衰えた声で鳴いている虫。(角川合本俳句歳時記第四版)


【 蟋蟀 こほろぎ 】 ちちろ ちちろ虫 つづれさせ えんま蟋蟀  (季秋)
コオロギ科の昆虫の総称で、種類が多い。日本で一番大きい 閻魔蟋蟀えんまこおろぎ は寂しい声でコロコロと鳴き、 三角蟋蟀みつかどこおろぎ はキチキチキチ、 綴刺蟋蟀(つづれさせこおろぎ) はリリリリと鳴く。好んで暗い所に棲み、どこでも鳴くので親しみ深い。昔は 螽斯きりぎりす のことを蟋蟀と呼んだ。(角川合本俳句歳時記第四版)

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