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月は東に日は西に [俳句]

月は東に日は西に

月は東に日は西に (1).JPG


夕方東の空に満月が昇っていました。実はつなこさんから


菜の花や月は東に日は西に 蕪村


の句と満月の情報が届いたのでしっかりと見ることが出来ました。

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四月二十九日の今日は、正に蕪村の句の通り「月は東に日は西に」でした。
蕪村も安永3年(1774年)の丁度今頃の時期にこの句を詠んだと言われています。
これは春を詠んだ句ですが、菜の花(季春)と月(季秋)の二つの季語が入るという高等な技を使ってあります。

それでは粋田化石も季重ねの句を

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代掻けば風に月影揺れにけり 粋田化石



代掻(しろか)きは夏の季語ですので、代掻き(夏)と月影(秋)の二つの季語を使いました。
田植えの早い千葉県ではこの時期には田植えは終盤を迎えています。


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月に日に田面騒めく春の暮 粋田化石



月(秋)と春の暮の二つの季語を使いました。
月と日が田面(たのも)に同時に映っているのを見たわけではないのですが、印象で詠んでいます。春の暮は春の夕方のことです。



【 代搔くしろかく 】  代搔しろかき  田搔く 田搔馬 田搔牛 代馬 代牛 田水張る  (季夏)
田植前の田に水を引いて搔きならし、田植ができる状態に整えること。田搔く・田代搔くともいう。代搔きがすみ、田植の準備ができた田を代田という。(角川合本俳句歳時記第四版)

た‐の‐も【田の▽面】
田のおもて。田の表面。
「―に水あふれ」〈独歩・武蔵野〉(大辞泉第二版)






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花虻 はなあぶ [俳句]

花虻(はなあぶ)という昆虫をご存知ですか。その姿かたちはミツバチにそっくりです。でも、ミツバチとの鑑別は簡単。昆虫の体部は『頭』・『胸』・『腹』の三つの部品で構成されていますが、花虻をよく見ると腹部にカタカナの「エ」の字模様があります。そうエ文字模様があるのが花虻で、単純な横縞模様がミツバチです。
花虻は虻といっても血は吸いませんし、刺すこともありません。粋田化石は子供の頃には花虻を手づかみで捕まえていました。
自分をミツバチに似せることで生き長らえてきたと思われる花虻です。皆様もどこかで花虻を見かけることがありましたら、その化け具合を誉めてあげてください。

花虻 (1).jpg
画像はフリー素材です



花虻や写真機かわし飛び去りぬ 粋田化石



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花虻の次は黄色の花瓣かな 粋田化石




【 虻 あぶ 】 花虻 牛虻  (季春)
アブ科の昆虫の総称であるが、 双翅目そうしもく 昆虫の一群をさすこともあり、種類が多い。アブ科に属するものは二枚の羽と大きな頭と美しい光沢の複眼を持つ。翅が強く飛ぶときにはうなりを発す。牛虻は人や牛馬に付いて血を吸う。また花に集まることからつけられた花虻は形は蜜蜂に似ているが、これはショクガバエ科。(角川合本俳句歳時記第四版)

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俳句ポスト365 [俳句]

俳句の街まつやま俳句ポスト365』で現在発表になっている兼題は『金盞花 きんせんか』です。

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粋田化石が投稿した句は


特撰と箱に二文字金盞花 粋田化石


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金盞花は春の季語。
この句には大した意味は無くて、箱詰めにされた金盞花を見た時に『特撰』と箱に書いてあったのが印象に残ったのでそれを句にしました。



そうして俳句ポスト365で現在募集(五月二日締め切り)している兼題は夏の季語『老鶯 ろうおう』です。老鶯といっても年老いた鶯ではなく、繁殖のために山に上がって囀(さえず)っている夏の鶯のことを指します。とは言っても、田舎ではそれほど山中に入らなくても老鶯の囀りを聞くことが出来ます。


老鶯や我がメモリーの母の声 粋田化石



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老鶯や今更に知る我が暮らし 粋田化石



【 老鶯 らうあう 】  老鶯(おいうぐひす)  夏鶯(なつうぐひす)  乱鶯(らんあう)  残鶯(ざんあう) (季夏)
高原や山岳地帯では夏になってもまだ鶯が鳴いている。春を過ぎて繁殖のために山に上がってきて鳴いている鶯を老鶯といい、老いた鶯のことではない。晩夏になり繁殖期を過ぎた鶯は鳴かなくなる。これを鶯音を入るという。↓鶯(春) ・ 笹鳴(冬) (角川合本俳句歳時記第四版)








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活かされて四十年 [エッセー]

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四十年の四月に臨むトラクター 粋田化石



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活かされて四十年の春トラクター 粋田化石



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四十年は「よそとせ」と読んでください。
写真は、とある酪農家所有のアメリカ製トラクター『JOHN DEERE 2040』です。
四十年位前に、ベンツを買おうと思って貯めていた金で買ったそうです。知人から「ベンツでは畑は耕せない。」と説得されてトラクターを買ったと話してくれました。屁理屈家なら「JOHN DEEREでは高速は走れない。」ということになりそうですが、その酪農家は素直に忠告に従ったのですね。
このトラクターは既に第一線は退いていて、畑には出ていませんがまだまだ現役で稼いでいます。
その酪農家が若いころにアメリカに実習に行った際に、現役で働く百年前製造のトラクターを見たそうです。ですから、トラクターの四十年はまだまだ若造かもしれません。






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四月十八日の雨 [俳句]

四月十八日の雨


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猫だとて眠たし春のしじま雨 粋田化石



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四月十八日の千葉県東部地方は、午前中に季節が少しだけ逆戻りしたような冷たい雨が降っていました。春というだけで眠たいのに、雨がしとしと降ったりすると余計に眠たくなります。
写真のニャンは我が家の飼い猫ではないのですが、普段から仲良くさせていただいています。今日は私の膝の上で寝顔を見せてくれました。


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一雫雨の穀雨のカランから 粋田化石



上の写真と同じニャンです。なんと、昼寝の後に水道のカラン(蛇口)に直接口をつけて水を飲んでいました。
今年の穀雨(こくう)は四月二十日なのですが、二日違いなので敢えて使わせていただきました。

【 穀雨 こくう 】 (季春)
二十四節気の一つで、新暦四月二十日ごろにあたる。穀物を育てる雨という意から穀雨という。(角川合本俳句歳時記第四版)








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春疾風(はるはやて) [俳句]

春疾風

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春疾風猫に問うてはみたけれど 粋田化石



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皆様も「猫が顔を洗うと雨になる」というのを聞いたことがあると思います。
本日の午前中は久しぶりの雨。生暖かくて強い風も吹いていました。猫にこの後の天気を訪ねてみましたが、おやつを貰えると思って「みやあ」と鳴くだけでした。
写真の猫は隻眼ですが仲間たちと一緒に逞しく暮らしています。

【 春疾風 はるはやて 】  春飆(はるはやて) 春嵐 春荒(あれ)  春北風(はるきた)  春北風(はるならひ)
春の強風・突風をいう。西または南からの風で、雨を伴ったり、長時間砂塵を巻いたりする。↓春風 (角川合本俳句歳時記第四版)






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つなこさんから句が届きました4月8日 [俳句]

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車窓から四分の三春の空 つなこ



実は、つなこさんから私に届いたのは上記の句と「しおさい乗車中」の言葉だけでした。でも直ぐに気が付きましたよ。つなこさんは今娘さんに会いに行くために『特急しおさい号』(東京発銚子行)の車中なのだと。しおさい号を降りたらこの春転勤になった娘さんがきっと待っているのでしょう。窓越しだと四分の三しか見えない春の空も車中のつなこさんにはとても明るく見えていて、それをウキウキと眺めていたに違いありません。




さて粋田化石も春の句を

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杉花粉でかきは牛の鼻の孔 粋田化石



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杉花粉も花粉症も春の季語でした。早速その季語を用いて詠んだ句です。
春の香りも杉花粉も何もかも牛のでかい鼻の孔(あな)には一気に吸い込まれてしまいます。どうやら牛は視覚よりも聴覚や嗅覚が発達しているようで、人が近づくと耳を動かして鼻の孔を広げてこちらの情報を得ようとします。

【 杉の花 すぎのはな 】 杉花粉 花粉症  (季春)
スギ科の常緑高木。松同様、雌雄同株で雄花は米粒状をなして枝先に群生する。 葯(やく)が開くと黄いろい花紛が風にのって飛散する。雌花は小球状で緑色をしているので目立たない。杉は建築用材として日本全国で広く植林されてきたため、花粉症の人がふえるなど、現在では杉花粉公害が問題となっている。(角川合本俳句歳時記第四版)






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つなこさんと縞午さんから句が届きました [俳句]

つなこさんと縞午さんから句が届きました

実は、粋田化石は年甲斐もなく転職しました。私生活が少しごたごたしていて、そんなこんなで久しぶりの更新です。


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画像はフリー素材です



子の春や新任地には猫も行き つなこ



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画像はフリー素材です


つなこさんの娘さんが転勤になりました。新しい住まいには猫と一緒に行ったのですね。猫と一緒なのでちょっと安心でしょか。子供を思う母の気持ちがよく伝わってきます。



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画像はフリー素材です



おすわりの犬と見上げる花吹雪 縞午



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画像はフリー素材です


散る桜の下で行儀よくお座りをしているワンちゃん。縞午(しまうま)さんの散歩風景でしょうか。花吹雪を見ると清々しくも儚くも感じます。



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散る桜古き衣を脱いで行く 粋田化石



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落花の潔さを詠みました。転職した私も過去は振り返らずに潔く生きて行きたいものです。


【 落花 らくくわ 】 散る桜 花吹雪 飛花 花散る 花屑 花の塵 花筏  (季春)
桜の花が舞い散るさま、または散り敷いた花びらをいう。桜の花は散り際が潔く美しいので古くからその風情を愛されてきた。「花吹雪」は桜の花が風に散り乱れるさまを吹雪にたとえたもの。水面を重なって流れる花びらを筏に見立て「花筏」という。(角川合本俳句歳時記第四版)






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