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怒涛の秋雨 [俳句]

秋雨と聞くとしとしとと降る雨を想像しますが、今朝千葉県東部地方に降った雨は全く秋雨の風情も何もない強い雨でした。
私はその強い雨の中自動車を運転していたのですが、時々ワイパーが効かないくらい強い雨が降ってきました。所々道路は冠水しているし運転するのに疲れてしまった朝でした。

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秋雨や降るわ降るわの水浸し 粋田化石



怒涛の秋雨 (2).jpg



【 秋の雨 あきのあめ 】  秋雨(あきさめ)  秋霖(しうりん)  秋黴雨(あきついり) (季秋)
秋といえば秋晴れを連想するが、雨の多い季節でもある。秋の雨は、古くからもの寂しいものとして詠まれてきた。「秋霖」「秋黴雨」は梅雨時のように降り続く秋の長雨のこと。

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つなこさんから句が届きました9月26日 [俳句]

つなこさんから句が届きました

寄り道 (2).jpg
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秋の日はふらり寄り道多くなり つなこ



寄り道 (1).jpg
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季節が夏から秋に移ると、身の回りにあるものの色や温度や匂いが変化してきます。そういった五感を刺激するものの存在に気付いた場合、ついつい足を止めてしまいますね。また暑さも和らぎ、ゆったりとした気持ちで歩くのも楽しい季節であります。
墓参りに行って女郎花(おみなえし)を見つけては足を止め、烏瓜(からすうり)を見つけては足を止め。それが粋田化石の秋の寄り道です。


弓張月.jpg
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地平線上に餃子の月と星 粋田化石



宵の口に地平線の少し上、空の低い位置に月齢5.9日の弓張月(ゆみはりづき)が昇っていました。少し黄ばんでいて形は餃子のよう。弓張月の傍には火星でしょうか、すこし赤らんだ星が輝いていました。


弓を張ったような形をした月。上弦、または下弦の月。弦月。《季 秋》(大辞泉第二版)


【 月 つき 】  初月(はつづき)  二日月(ふつかづき)  三日月(みかづき)  新月(しんげつ)  弦月(げんげつ) 上弦の月 下弦の月 夕月 宵月 夕月夜  有明月ありあけづき   遅月おそづき   月白(つきしろ) 月夜 月の出 月光  月明(げつめい) 月影 (季秋)
月は四季それぞれの趣があるが、そのさやけさは秋にきわまるので、単に月といえば秋の月をさす。初月は旧暦八月初めのころの月。二日月は八月二日の月、三日月は同三日の月。新月は天文学では 朔さく の月をいうが、実際には見えないので俳句では三日月のこともいう。夕月夜は、新月から七、八日ごろまでの上弦の宵月の夜のことで、夕方出た月は夜にはもう沈んでしまう。この月を夕月という。月白は月が出ようとして空がほの明るくなること。月はいわゆる雪月花の一つで、古来大いに詩歌に詠まれ、物語の背景を支えてきた。↓春の月(春) ・ 夏の月(夏) ・ 冬の月(冬)(角川合本俳句歳時記第四版)

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蟲の音 [俳句]

夜に自動車の運転をしていると三十分くらいで欠伸(あくび)が出ていきます。そこで眠気防止に窓を開けて運転をするのですが、今の時期はまだ運転席の窓は全開です。
そうすると、温度と匂いと音が感覚を刺激してくれるので心地よくもあります。特に今は秋の蟲たちの声が窓から飛び込んできますので、とても幸せな気分になれます。

夜に静かな田舎道を運転していたら轡蟲(くつわむし)の「ガチャ・ガチャ・ガチャ・・・」が窓から飛び込んできました。まばらな人家、しかも明かりは消えています。静かな場所には轡蟲は似合わないと改めて思った夜でした。環境が改善されたのでしょうか、轡蟲の声を以前より多く聞くような気がします。

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夜更かしと無縁の街や轡蟲 粋田化石




7-11に向かう途中に松虫(まつむし)の声が聞こえてきました。松虫の「チンチロリン・チンチロリン・・・」は周波数が高いせいなのか、蟋蟀(こおろぎ)などよりもはっきりと聞こえます。

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コンビニの看板遠しチンチロリン 粋田化石




庭で初めて鉦叩(かねたたき)の声を聞きました。もしやと思って聞き直したら、鉦叩の「ちん・ちん・ちん・・・」が聞こえたので嬉しかったです。


今度こそ庭にとうとう鉦叩 粋田化石



【 松虫 まつむし 】 ちんちろ ちんちろりん (季秋)
コオロギ科の昆虫で昔は鈴虫といっていたが、鈴虫とは鳴き声が異なり、体がやや大きく舟形をしている。普通、赤褐色で腹は黄色い。松林や川原に多く、八月ごろチンチロリン、チンチロリンと澄んだ声で鳴く。

【 轡虫 くつわむし 】 がちやがちや (季秋)
キリギリス科の昆虫で、ガチャガチャと騒がしく鳴く音が轡の鳴る音に似ているので、この名がある。黄褐色または緑色で大きく、体より長い糸状の触角を持ち、脚が長いので跳躍に適している。

【 鉦叩 かねたたき 】 (季秋)
コオロギ科の昆虫で、雄は一センチぐらいで長楕円形、黒褐色で長い触角を持っているが、雌は肥大していて触角が短く 翅はね がない。秋、灌木や垣根、植え込みなどに棲む。チンチンと鉦を叩くようにかすかな美しい澄んだ声で鳴くが、姿はめったに見られない。


【 虫むし 】 虫の声 虫の音 虫すだく  虫時雨(むししぐれ) 虫の秋 虫の闇 昼の虫 残る虫 すがれ虫 虫籠 虫売 (季秋)
秋鳴く虫の総称。鳴くのはいずれも雄である。虫の音色にはそれぞれ風情があり、鳴いている所・時・数によって趣も違う。その声を聞くと秋の寂しさが身に迫って感じられる。「虫時雨」は虫の鳴き競う音を時雨にたとえた語。「残る虫」は「すがれ虫」ともいい、盛りの

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曼珠沙華(ひがんばな) [俳句]

曼珠沙華が咲くのが例年より早いような気がします。

曼珠沙華1.JPG


曼珠沙華を見ると、昔母が歌っていた「赤い花なら曼珠沙華・・・」という歌を思い出します。と言っても、私が思い出すのは「赤い花なら曼珠沙華・・・」の部分だけでそのほかの歌詞は全く記憶にありません。調べてみたら「赤い花なら曼珠沙華・・・」は『長崎物語(作詩 梅木三郎,作曲 佐々木俊一,昭和13年)』という歌の冒頭の部分だそうです。

『長崎物語』の歌詞とは違う白い曼珠沙華の花の存在に以前から気付いていましたが、その白い曼珠沙華の勢力が拡大しているように感じます。我が家の庭の隅にも白い曼珠沙華の花が咲いています。


曼珠沙華2.JPG



「曼珠沙華(ひがんばな)  金子みすゞ

村のまつりは
夏のころ、
ひるまも花火を
たきました。

秋のまつりは
となり村、
日傘(ひがさ)のつづく
(うら)みちに、
地面(じべた)のしたに
(す)むひとが、
線香花火(せんこはなび)
たきました。

あかい
あかい
曼珠沙華(ひがんばな)

(金子みすゞ童謡全集5,さみしい女王・上,2004,JULA出版局)

曼珠沙華3.JPG




赤色をすべて持ち出し曼珠沙華 粋田化石




【 曼珠沙華 まんじゆしやげ 】 彼岸花  死人花(しびとばな)   天蓋花(てんがいばな)  幽霊花  捨子花(すてごばな)  狐花
ヒガンバナ科の多年草で、彼岸ごろ、地下の 鱗茎りんけい から三〇~五〇センチの花茎を伸ばし、赤い炎のような花をいくつも輪状に開く。花後、細い葉が出て、翌年春に枯れる。鱗茎は澱粉を多量に含み、有毒だが晒して救荒食物とするため、畑の傍らや墓地など人里に近い所に植えられた。近縁に白花曼珠沙華がある。(角川合本俳句歳時記第四版)

まんじゅしゃげ【曼珠沙華】
[1] 《(梵)mañjūakaの音写。如意花などと訳す》仏語。白色柔軟で、これを見る者はおのずから悪業を離れるという天界の花。
[2] ヒガンバナの別名。《季 秋》
(大辞泉第二版)






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秋の味覚 [俳句]

栗と梨を頂きました。
田舎暮らしの良いところは、そういった季節の味覚たちが簡単に我が家にやってきてくれるところです。
頂いた栗の半分は茹でて半分は焼きました。

金子みすゞさんも『栗』と『梨』の詩を詠んでいます。

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「栗」  金子みすゞ

栗、栗、
いつ落ちる。

ひとつほしいが、
もぎたいが、
落ちないうちに
もがれたら、
栗の親木は
怒るだろ。

栗、栗、
落ちとくれ。
おとなしいよ、
待ってるよ。

(金子みすゞ童謡全集1,美しい町・上,2003,JULA出版局)




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「梨の芯」  金子みすゞ

梨の芯はすてるもの、だから
芯まで食べる子、けちんぼよ。

梨の芯はすてるもの、だけど
そこらへほうる子、ずるい子よ。

梨の芯はすてるもの、だから
芥箱(ごみばこ)へ 入れる子、お利巧(りこう)よ。

そこらへすてた梨の芯、
蟻がやんやら、ひいてゆく。
「ずるい子ちゃん、ありがとよ。」

芥箱へいれた梨の芯、
芥取爺さん、取りに来て、
だまってごろごろひいてゆく。

(金子みすゞ童謡全集5,さみしい王女・上,2004,JULA出版局)





焼栗のしゅしゅしゅと鳴きて鎮まりぬ 粋田化石



梨を剥く犬が尾を振る雨の午後 粋田化石




【 栗 くり 】 山栗 柴栗 丹波栗  毬栗(いがぐり)  笑栗(ゑみぐり) 落栗  虚栗(みなしぐり) 焼栗 ゆで栗 栗山 栗拾 (季秋)
ほぼ全国の山地に自生するブナ科の落葉高木の実。外側に 刺とげ が密生する 毬いが の中で育ち、成熟すると毬の裂け目からこぼれる。栽培もされ、焼いたり茹でたりして中の胚乳を食べる。硬く光沢のある外皮や渋皮を 剝む き、栗飯などの料理に使うほか、菓子の原料にもする。丹波栗など大粒種もある。(角川合本俳句歳時記第四版)


【 梨 なし 】  有(あり)の 実(み)  長十郎 二十世紀 新水 幸水 豊水 洋梨 ラフランス 梨園 梨狩 梨売り (季秋)
バラ科の落葉高木の果実で、果汁に富む。明治中期以降、赤梨の長十郎、青梨の二十世紀が主な品種であったが、昭和三十年代以降甘味の強い新水・幸水・豊水が栽培の主流になった。最近では洋梨も普及してきた。(角川合本俳句歳時記第四版)






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鰯な夜 [俳句]

大漁 金子みすゞ

朝焼小焼だ
大漁だ
大場鰮(おおばいわし)
大漁だ。

浜はまつりの
ようだけど
海のなかでは
何万の
(いわし)のとむらい
するだろう。

(金子みすゞ童謡全集2 美しい町・下 JULA出版局)

大好きな詩人金子みすゞさんの詩『大漁』。
詩が台無しになるといけませんので、私のくだらない解説は無しです。

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秋といえば秋刀魚を思い浮かべますが、今夜は何となく鰯(鰮・いわし)です。
そう、鰯も秋の季語です。
写真は何年か前にみすゞさんの故郷である山口県の先崎に行った時に見かけた詩札です。
手作りの札に『大漁』の詩が書かれていて、やはり手作りと思われる鰯が添えられていました。


皿の上親父の顔の鰯居り 粋田化石



この句は『俳句ポスト365』に投稿した句です。



【 鰯 いわし 】  鰮いわし   真鰯まいわし (季秋)
真鰯・ 潤目鰯うるめいわし ・片口鰯の総称。地方によって呼び名が違う。東京でシコと呼ぶのは片口鰯である。大抵は日本沿岸に棲息し、回遊している。季節に応じて北上したり南下したりするが、特に秋は味も良く大漁となる。そのころの漁場や浜辺は「鰯引」で賑う。↓鰯引く ・ 潤目鰯(冬)

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秋の気配 [俳句]

先日、稲刈りが終わった田圃の脇で野良犬がウ○チをしていました。私がそばを通ると犬は振り返って私を見たのですが、その顔はとても恥ずかしそうに見えました。

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野糞する犬も恥ずかし刈田道 粋田化石



【 刈田 かりた 】 刈田道 (季秋)
稲を刈り取ったあとの田である。にわかに広々として、一面、刈株が並ぶ。



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鵙(もず)の声を聞きました。
校庭の隅にあるバックネットの上で「キッキッキー」と囀っていました。
秋ですね。

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陰長しバックネットに鵙の居り 粋田化石



【 鵙 もず 】  百舌鳥もず  鵙の声  鵙もず の 贄にへ   鵙日和もずびより  (季秋)
モズ科の鳥で、山野・平野、都会付近にも繁殖し、秋、高い木の頂や電柱に止まって、尾を上下に振りながらキーッ、キーッと鋭い声で鳴く。これは縄張りの確保のためといわれる。大きさは雀の二倍ぐらい。猛禽類で、昆虫や蛙、蛇や鼠なども捕らえる。獲物をとがった木の枝や有刺鉄線などに刺して蓄えたものを「鵙の贄」「 速贄はやにえ 」という。↓冬の鵙(冬)

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