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長門路一人旅其の弐 [日記]

10月12日
夜中に目を覚ますと雨の音が聞こえていたので覚悟はしていたけれど、朝になって外を見ると舗装道路が濡れていてがっかり。スマホで萩地方の天気予報を調べると終日雨らしい。

実は今回の旅行で絶対に寄ろうと思っていたのは「金子みすゞ記念館」だけで、あとの行程は天気を見ながら行き当たりばったりで決めるつもりでいました。因みに「金子みすゞ記念館」に行きたかったのは、みすゞさんの詩が載った来年のカレンダーを買いたかったからです。もちろん、みすゞさんと触れ合いたいというのもありましたヨ。

朝食を取りながら考えた結果、先ずは長門市油谷津黄にある『龍宮の潮吹(りゅうぐうのしおふき)』に行ってみることにしました。龍宮の潮吹は、打ち寄せる波が岩に空いた細い穴に当たった際に起きる噴潮現象が見られる場所です。

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朝食後レインコートを着て小雨の中をオートバイで出発です。津黄の海岸に近づくにつれて雨と風が強くなってきました。途中選挙のポスターを発見、長門市は安○晋○氏のお膝元です。


秋霖の長門路一人オートバイ 粋田化石



さて、雨の中オートバイで龍宮の潮吹に来たものの潮は殆ど吹き上がりません。

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潮を吹かない龍宮の潮吹

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笠の代わりに被っている帽子が風に飛ばされそうになるのを押さえながら見ること約二十分。一回だけ僅かに吹き上がるのを見ることが出来ました。三年前に強風波浪警報が出されている中で見物した際にはもう少し潮吹が見られたので、波の荒い日に来た方が良いのかもしれません。

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今回は参拝しませんでしたが、龍宮の潮吹のすぐ隣には『元乃隅稲成神社』があります(元乃隅稲成神社の写真は三年前に撮影したものです)。ここは稲荷ではなく稲成だそうです。また、「日本一高いところに賽銭箱がある」として有名な神社で、赤い鳥居の上方、地上六メートルの位置に賽銭箱があります。

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雨が強くなってきたので雨宿りを兼ねて長門市仙崎のーサイド・スクエに土産を買いに行きました。ここは広い駐車場と観光船乗り場、地元の特産品や土産物を売る店と飲食店が数件入った建物があった場所でした、三年前に訪れた時には。行ってみてビックリ。現在は10月7日に部分オープンしたばかの「センザキッチン」という名称に変わっていました。以前にあった土産物店と飲食店が入っていた建物は現在解体中で、新しい建物の内外はいかにも道の駅風、その中は客でごった返していました。自分への土産は「大吟醸みすゞ」です。

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買い物を終え店の外に出ました。あれ、何か足りない。シーサイドスクエアの時代に敷地内にあった詩人金子みすゞさんの「大漁」の詩碑と彼女の胸像、
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作詞家大津あきら氏の詩碑、
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さらに引揚記念碑がなくなっていました。
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大津あきら氏は仙崎出身の作詞家で、仙崎の数か所に彼の詩碑がありました。また、仙崎の港は水深が深い自然の良港であったために敗戦直後に引き揚げ船発着の港として使われました。因みに粋田化石の母も中国から引き揚げてきた際に仙崎に上陸しました。仙崎の人たちが“金子みすゞ”“大津あきら”“引揚の歴史”を蔑ろにするとは思えませんので、センザキッチンのグランドオープンの日にはきっとそれらが還ってきていると信じたいです。

雨が弱くなる気配がないので、『金子みすゞ記念館』に行きました。

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ここは入り口がみすゞさんの生家(本屋)を再現してあって、奥が記念館になっています(写真は以前に撮影したものです)。『香月泰男記念館』、『くじら資料館』、『村田清風記念館』との四館共通券を購入して入館しました。金子みすゞ記念館に入館すると「みんな」という判を押してもらえます。

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入り口にある生家は当時の家を忠実に再現してあるそうで、二階にはみすゞさんの部屋もあります。何回も訪れている場所なのですが、かなり時間をかけてじっくりと見学しました。帰りがけには来年のみすゞカレンダーと一筆箋を購入。


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金子みすゞ記念館にオートバイを置いたまま、帽子を笠代わりにして徒歩でみすゞさんの墓がある遍照寺(へんじょうじ)へ向かいました。少し歩くと以前には無かった小さな公園のように整備された一角があり、そこにはまだ新しいみすゞさんの全身のブロンズ像が置いてありました。

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ブロンズ像の周りにはたくさんの種類の花が植えられており、私が訪れた時には雨の中でもみすゞさんは金木犀の良い香りに包まれていました。

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台座の文字は安倍晋三氏のものだそうです。

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木犀もみすゞも屋根も雨の中 粋田化石




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続いて遍照寺です。ここにはみすゞさんの墓の他「こころ」の詩碑があります。

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また、立派な銀杏の木があり、私はこの木を見るたびにみすゞさんの詩が頭に浮かびます。
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「大きな文字」 金子みすゞ

お寺のいちょうの
大筆で
誰か、大文字
かかないか。

東のお空
いっぱいに、
「コドモノクニ」と
書かないか。

いまに出てくる
お月さん、
びっくり、しゃっくり
させないか。

(金子みすゞ童謡全集2 美しい町・下 JULA出版局)

という詩です。


穂先だけ銀杏黄葉の黄色かな 粋田化石



みすゞさんの墓に手を合わせた後、雨の中を青海島(おうみじま)の通(かよい)にある『くじら資料館』に向かいました。青海島へは仙崎の北の端から青海大橋で渡ることが出来ます。

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くじら資料館では、古式捕鯨と通の漁民たちの歴史を学び、捕鯨に使用した道具を歴史的資料として見ることが出来ます。ここに入館すると「みんな」という判を押してもらえます。

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青海島の東端にある通では江戸時代から捕鯨が行われていました。沿岸近くを回遊する鯨を一定の網代に追い込み、苧網で囲んで銛で突きとる「網取捕鯨」が行われていたのだそうです。明治時代になり鯨も来なくなり、捕鯨は遠洋に出かけていく近代捕鯨に変わっていきました(写真は3年前に撮影したものです)。

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また、くじら資料館の裏手にある清月庵には『鯨墓』があります。捕獲された母鯨を解体した時に出た胎子を村人が手厚く弔ったもので、七十二頭が眠っています。(写真は三年前に撮影したものです)

再び青海大橋を渡り仙崎を経由して、宿の近く長門市三隅にある『村田清風記念館』に行きました。ここに入館すると「いい」という判を押してもらえます。
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村田清風記念館には「村田清風」コーナーと「周布政正之助」コーナーがあって、二人の業績と生涯を学ぶことが出来ます

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村田清風(むらたせふう)は五人の藩主に仕えましたが、特に毛利敬親に抜擢されて負債「八万貫」の大敵退治をモットーに産業の振興と財政整理を断行するとともに、文武の奨励に尽くし維新回転の礎を築きました。また、周布政正之助(すふまさのすけ)は激動の幕末に村田清風の跡を継ぎ、革新的政治家として藩内外の志士を指導し、安政以後の難局に対処しましたが、蛤御門の変後責任を痛感し志なかばにして自刃しました。

村田清風記念館を出ると午後三時を回っていたので宿に戻りました。

続く

【 秋の雨 あきのあめ 】  秋雨(あきさめ)  秋霖(しうりん)  秋黴雨(あきついり) (季秋)
秋といえば秋晴れを連想するが、雨の多い季節でもある。秋の雨は、古くからもの寂しいものとして詠まれてきた。「秋霖」「秋黴雨」は梅雨時のように降り続く秋の長雨のこと。(角川合本俳句歳時記第四版)

【 木犀 もくせい 】  金木犀(きんもくせい) ( 銀木犀ぎんもくせい) (季秋) 
中国原産のモクセイ科の常緑小高木で、仲秋のころ 葉腋ようえき に香りの高い小花を多数つける。橙色の花を開くのが金木犀、白いものは銀木犀という。高さ三~六メートル、時には一〇メートルに達する。枝が多く、葉が密に茂る。(角川合本俳句歳時記第四版)

【 銀杏黄葉 いちやうもみぢ 】(季秋)
銀杏は中国原産のイチョウ科の落葉高木で晩秋鮮やかに黄葉する。高いものは三〇メートルに及び、巨木となることもまれではなく、金色に黄葉したさまは荘厳でさえある。「銀杏」には慣用的に「いてふ」の仮名が使われている。(角川合本俳句歳時記第四版)






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秋の長門路ツーリング其の壱 [日記]

夏休みをいまだに消化していませんでした。そこで、宿だけ予約して山口県長門市三隅(みすみ)にある湯免温泉に10月11日から三泊四日のオートバイツーリングに出かけました。
湯免温泉には地元出身の画家“香月泰男”の美術館があります。以前にそこを訪ねた時に気づき、いつかは泊まってみようと思っていた温泉です。
予定走行コースは
千葉県首都高速東名高速道路新東名高速道路伊勢湾岸自動車道東名阪自動車道新名神高速道路名神高速道路中国自動車道山陽自動車道中国自動車道美祢東(みねひがし)から一般道湯免温泉 です。
10月11日
カーナビで検索してみると目的地までは1,049㎞。予想所要時間は14時間以上となっていました。夕方早めに宿に入りたかったので、午前二時に出発です。

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新東名高速道路駿河湾沼津SA


この時間に出発すれば大阪までは渋滞は無いだろうと思ってバイクを走らせていると、東名高速道路が午前三時半から渋滞です。実は、私が知らなかっただけで名高速道路は夜間集中工事を実施中でした。その他は東名阪自動車道の四日市鈴鹿間が火事のための渋滞、中国自動車道の大阪吹田から先が自然渋滞でした。

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伊勢湾岸自動車道刈谷ハイウェイオアシス

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山陽自動車道三木SA

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山陽自動車道小谷SA


それでも警察の人に見つからないように飛ばせるところは飛ばしたので午後三時半に湯免温泉の宿に到着です。走行距離は1,073㎞。所要時間は13時間半でした。

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宿に到着



オートバイ走る分だけ身に入みて 粋田化石




湯免温泉からは、秋吉台も萩も金子みすずの出身地仙崎もバイクに乗れば三十分以内に行ける場所にあります。しかし、この日は宿に行くだけで精一杯。温泉に浸かって寛ぎました。


松陰もみすゞも見ずに河豚を喰う 粋田化石



夕食が格別に美味しかったです。この日は、ふぐ刺し、ふぐ飯、アワビのしゃぶしゃぶが出てきました。たいへんに美味しゅうございました。

食事の後は何もせずに一時間後には眠ってしまいましたとさ。

続く

【 河豚 ふぐ 】 ふぐと ふく (季冬)
フグ科とその近縁種の総称。体が長くてやや側扁、口は小さく、危険を感じると腹を 毬まり のようにふくらませて 威嚇いかく する種類が多い。虎河豚が最も美味とされ、刺身・ちり・汁にして食べたり、鰭を酒に浸して飲むなどするが、「河豚は食いたし命は惜しし」というように、多くの種は 肝きも や卵巣に毒がある。↓河豚汁 ・ 鰭酒 (角川合本俳句歳時記第四版)

【 身に入む みにしむ 】 (季秋)
「身に入む」はもともと体に深くしみ入るように感じることで、感覚的な響きが強い語である。秋のもののあわれや秋冷がしみじみと感じられることをいう。(角川合本俳句歳時記第四版)






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つなこさんから句が届きました10月9日 [俳句]

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テレビ越し事件現場の金木犀 つなこ



事件現場で咲いている金木犀の花をテレビで見たつなこさんでした。残念ながら悲しい事件だったそうです。そういう目で見ると悲しい句ですね。



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ひょっとして父の忌日や金木犀 粋田化石



昭和三十三年三月三十一日を境に日本から赤線(赤線区域のこと)が消えました。売春防止法なる決まりのためです。五代目の三遊亭圓樂師匠は「親の命日を忘れてもこの日は忘れない。」と生前高座で話しておられました。そうです、親の命日はきっと忘れるものなのです。


あかせん‐くいき【赤線区域】‐クヰキ
売春を目的とする特殊飲食店街。警察などの地図にその地域が赤線で示されていた。昭和21年(1946)公娼(こうしょう)制度が廃止された時、特例措置として地域を限って置かれたが、昭和33年(1958)廃止。赤線地帯。→青線区域 (大辞泉第二版)








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つなこさんから句が届きました10月5日 [俳句]

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月明りベンチの二人は気づかない つなこ



中秋の名月にも気が付かないベンチの二人。
良いですね~。もしかしたら粋田化石にもこんな時代があったのかもしれません。



なんと詠む季節外れの花の秋 つなこ




単純に季節外れに咲いている花の名前が読めない。
季節外れに咲いている花を句に詠みたいけれど、何と詠んだらよいのだろうか。
二つの解釈ができる面白い句です。



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戸口より木犀の香の訪ね来ぬ 粋田化石




気が付いたら金木犀が咲いていました。

【 木犀 もくせい 】  金木犀(きんもくせい)  銀木犀(ぎんもくせい) (季秋)
中国原産のモクセイ科の常緑小高木で、仲秋のころ 葉腋ようえき に香りの高い小花を多数つける。橙色の花を開くのが金木犀、白いものは銀木犀という。高さ三~六メートル、時には一〇メートルに達する。枝が多く、葉が密に茂る。(角川合本俳句歳時記第四版)


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今日の月 [俳句]

午前中雲に覆われていた千葉県東部地方も午後には陽がさしてきました。そうして、夜には雲間から名月を眺めることが出来ました。

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友が写した名月



名月や写メは行き交う五百キロ 粋田化石



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五百キロ離れし友や同じ月 粋田化石



スマホで撮影した名月の写真を友に送ったところ、直ぐに友からも名月の写真が送られてきました。友は双眼鏡越しにモバイルで撮影したので、私のよりも丸く大きな月が写っていました。直線で五百キロメートル以上離れている友と同じ時刻に同じものを見て、それを写真で確認するという体験をした不思議な夜でした。


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意気地なし少し離れて君と月 粋田化石



宵の口にとても美人の女性と二人で今日の月を眺めました。こんな時イタリア人なら「お嬢さん、今夜の月だって君の美しさの前では霞んで見えるぜ。」と言いながら肩ぐらい抱くのでしょうか。



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名月や猫は西向き顔洗う 粋田化石



月を眺めていた時にふと足元に目をやると、白猫が月とは反対を向いて顔を洗っていました。



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名月や赤色灯を遣り過ごし 粋田化石



救急自動車を遣り過ごす時に名月を眺めました。



【 名月 めいげつ 】  明月(めいげつ)  望月(もちづき) 満月 今日の月  月今宵(つきこよひ) 三五の月 十五夜 芋名月 (季秋)
旧暦八月十五日の月である。一年中でこの月が最も澄んで美しいとされる。秋草や虫の音、夜露や秋風など、風物のたたずまいが一層月を明澄にする。 穂芒ほすすき を挿し、月見団子や新芋などその年の初物を供えて月をまつるのは、収穫を祈る農耕儀礼の遺風である。↓良夜 (角川合本俳句歳時記第四版)






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最終楽章 [俳句]

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朝晩はすっかり涼しくなりました。秋の蟲たちの声を聞くことができる日も残りわずかです。そう、蟲たちの奏でる交響曲もそろそろ最終楽章ですね。
その中でも、粋田化石は轡蟲(くつわむし)の鳴き声がどうも気になって仕様がありません。九月二十日にもここで書きましたが、あの「ガチャガチャガチャ」が秋の蟲らしからぬ声だからです。


轡蟲ソロでファンクなアンコール 粋田化石



轡蟲が私のアンコールの声に答えて、ファンクな曲をソロで演奏してくれました。


【 轡虫 くつわむし 】 がちやがちや (季秋)
キリギリス科の昆虫で、ガチャガチャと騒がしく鳴く音が轡の鳴る音に似ているので、この名がある。黄褐色または緑色で大きく、体より長い糸状の触角を持ち、脚が長いので跳躍に適している。(角川合本俳句歳時記第四版)

アンコール【encore】
[名](スル)
[1] 演奏者や歌手が予定のとおり終了し退場したあと、聴衆が拍手や掛け声で再演を望むこと。また、それにこたえて行う演奏や歌。
[2] 再放送や再上演。「―アワー」
◆ 語源はフランス語で、再び、もう一度、の意。(大辞泉第二版)

ファンク【funk】
1950年代後半、黒人のジャズ音楽家たちが、黒人霊歌やアフリカの民俗音楽の要素を取り入れて起こしたジャズのスタイル。素朴で野性味のあるリズム、哀感の強いブルースなどに特徴がある。のち、ロックなどにも浸透した。(大辞泉第二版)







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怒涛の秋雨 [俳句]

秋雨と聞くとしとしとと降る雨を想像しますが、今朝千葉県東部地方に降った雨は全く秋雨の風情も何もない強い雨でした。
私はその強い雨の中自動車を運転していたのですが、時々ワイパーが効かないくらい強い雨が降ってきました。所々道路は冠水しているし運転するのに疲れてしまった朝でした。

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秋雨や降るわ降るわの水浸し 粋田化石



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【 秋の雨 あきのあめ 】  秋雨(あきさめ)  秋霖(しうりん)  秋黴雨(あきついり) (季秋)
秋といえば秋晴れを連想するが、雨の多い季節でもある。秋の雨は、古くからもの寂しいものとして詠まれてきた。「秋霖」「秋黴雨」は梅雨時のように降り続く秋の長雨のこと。

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つなこさんから句が届きました9月26日 [俳句]

つなこさんから句が届きました

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秋の日はふらり寄り道多くなり つなこ



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季節が夏から秋に移ると、身の回りにあるものの色や温度や匂いが変化してきます。そういった五感を刺激するものの存在に気付いた場合、ついつい足を止めてしまいますね。また暑さも和らぎ、ゆったりとした気持ちで歩くのも楽しい季節であります。
墓参りに行って女郎花(おみなえし)を見つけては足を止め、烏瓜(からすうり)を見つけては足を止め。それが粋田化石の秋の寄り道です。


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地平線上に餃子の月と星 粋田化石



宵の口に地平線の少し上、空の低い位置に月齢5.9日の弓張月(ゆみはりづき)が昇っていました。少し黄ばんでいて形は餃子のよう。弓張月の傍には火星でしょうか、すこし赤らんだ星が輝いていました。


弓を張ったような形をした月。上弦、または下弦の月。弦月。《季 秋》(大辞泉第二版)


【 月 つき 】  初月(はつづき)  二日月(ふつかづき)  三日月(みかづき)  新月(しんげつ)  弦月(げんげつ) 上弦の月 下弦の月 夕月 宵月 夕月夜  有明月ありあけづき   遅月おそづき   月白(つきしろ) 月夜 月の出 月光  月明(げつめい) 月影 (季秋)
月は四季それぞれの趣があるが、そのさやけさは秋にきわまるので、単に月といえば秋の月をさす。初月は旧暦八月初めのころの月。二日月は八月二日の月、三日月は同三日の月。新月は天文学では 朔さく の月をいうが、実際には見えないので俳句では三日月のこともいう。夕月夜は、新月から七、八日ごろまでの上弦の宵月の夜のことで、夕方出た月は夜にはもう沈んでしまう。この月を夕月という。月白は月が出ようとして空がほの明るくなること。月はいわゆる雪月花の一つで、古来大いに詩歌に詠まれ、物語の背景を支えてきた。↓春の月(春) ・ 夏の月(夏) ・ 冬の月(冬)(角川合本俳句歳時記第四版)

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蟲の音 [俳句]

夜に自動車の運転をしていると三十分くらいで欠伸(あくび)が出ていきます。そこで眠気防止に窓を開けて運転をするのですが、今の時期はまだ運転席の窓は全開です。
そうすると、温度と匂いと音が感覚を刺激してくれるので心地よくもあります。特に今は秋の蟲たちの声が窓から飛び込んできますので、とても幸せな気分になれます。

夜に静かな田舎道を運転していたら轡蟲(くつわむし)の「ガチャ・ガチャ・ガチャ・・・」が窓から飛び込んできました。まばらな人家、しかも明かりは消えています。静かな場所には轡蟲は似合わないと改めて思った夜でした。環境が改善されたのでしょうか、轡蟲の声を以前より多く聞くような気がします。

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夜更かしと無縁の街や轡蟲 粋田化石




7-11に向かう途中に松虫(まつむし)の声が聞こえてきました。松虫の「チンチロリン・チンチロリン・・・」は周波数が高いせいなのか、蟋蟀(こおろぎ)などよりもはっきりと聞こえます。

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コンビニの看板遠しチンチロリン 粋田化石




庭で初めて鉦叩(かねたたき)の声を聞きました。もしやと思って聞き直したら、鉦叩の「ちん・ちん・ちん・・・」が聞こえたので嬉しかったです。


今度こそ庭にとうとう鉦叩 粋田化石



【 松虫 まつむし 】 ちんちろ ちんちろりん (季秋)
コオロギ科の昆虫で昔は鈴虫といっていたが、鈴虫とは鳴き声が異なり、体がやや大きく舟形をしている。普通、赤褐色で腹は黄色い。松林や川原に多く、八月ごろチンチロリン、チンチロリンと澄んだ声で鳴く。

【 轡虫 くつわむし 】 がちやがちや (季秋)
キリギリス科の昆虫で、ガチャガチャと騒がしく鳴く音が轡の鳴る音に似ているので、この名がある。黄褐色または緑色で大きく、体より長い糸状の触角を持ち、脚が長いので跳躍に適している。

【 鉦叩 かねたたき 】 (季秋)
コオロギ科の昆虫で、雄は一センチぐらいで長楕円形、黒褐色で長い触角を持っているが、雌は肥大していて触角が短く 翅はね がない。秋、灌木や垣根、植え込みなどに棲む。チンチンと鉦を叩くようにかすかな美しい澄んだ声で鳴くが、姿はめったに見られない。


【 虫むし 】 虫の声 虫の音 虫すだく  虫時雨(むししぐれ) 虫の秋 虫の闇 昼の虫 残る虫 すがれ虫 虫籠 虫売 (季秋)
秋鳴く虫の総称。鳴くのはいずれも雄である。虫の音色にはそれぞれ風情があり、鳴いている所・時・数によって趣も違う。その声を聞くと秋の寂しさが身に迫って感じられる。「虫時雨」は虫の鳴き競う音を時雨にたとえた語。「残る虫」は「すがれ虫」ともいい、盛りの

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曼珠沙華(ひがんばな) [俳句]

曼珠沙華が咲くのが例年より早いような気がします。

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曼珠沙華を見ると、昔母が歌っていた「赤い花なら曼珠沙華・・・」という歌を思い出します。と言っても、私が思い出すのは「赤い花なら曼珠沙華・・・」の部分だけでそのほかの歌詞は全く記憶にありません。調べてみたら「赤い花なら曼珠沙華・・・」は『長崎物語(作詩 梅木三郎,作曲 佐々木俊一,昭和13年)』という歌の冒頭の部分だそうです。

『長崎物語』の歌詞とは違う白い曼珠沙華の花の存在に以前から気付いていましたが、その白い曼珠沙華の勢力が拡大しているように感じます。我が家の庭の隅にも白い曼珠沙華の花が咲いています。


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「曼珠沙華(ひがんばな)  金子みすゞ

村のまつりは
夏のころ、
ひるまも花火を
たきました。

秋のまつりは
となり村、
日傘(ひがさ)のつづく
(うら)みちに、
地面(じべた)のしたに
(す)むひとが、
線香花火(せんこはなび)
たきました。

あかい
あかい
曼珠沙華(ひがんばな)

(金子みすゞ童謡全集5,さみしい女王・上,2004,JULA出版局)

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赤色をすべて持ち出し曼珠沙華 粋田化石




【 曼珠沙華 まんじゆしやげ 】 彼岸花  死人花(しびとばな)   天蓋花(てんがいばな)  幽霊花  捨子花(すてごばな)  狐花
ヒガンバナ科の多年草で、彼岸ごろ、地下の 鱗茎りんけい から三〇~五〇センチの花茎を伸ばし、赤い炎のような花をいくつも輪状に開く。花後、細い葉が出て、翌年春に枯れる。鱗茎は澱粉を多量に含み、有毒だが晒して救荒食物とするため、畑の傍らや墓地など人里に近い所に植えられた。近縁に白花曼珠沙華がある。(角川合本俳句歳時記第四版)

まんじゅしゃげ【曼珠沙華】
[1] 《(梵)mañjūakaの音写。如意花などと訳す》仏語。白色柔軟で、これを見る者はおのずから悪業を離れるという天界の花。
[2] ヒガンバナの別名。《季 秋》
(大辞泉第二版)






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