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春疾風(はるはやて) [俳句]

春疾風

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春疾風猫に問うてはみたけれど 粋田化石



猫の天気予報 (1).JPG



皆様も「猫が顔を洗うと雨になる」というのを聞いたことがあると思います。
本日の午前中は久しぶりの雨。生暖かくて強い風も吹いていました。猫にこの後の天気を訪ねてみましたが、おやつを貰えると思って「みやあ」と鳴くだけでした。
写真の猫は隻眼ですが仲間たちと一緒に逞しく暮らしています。

【 春疾風 はるはやて 】  春飆(はるはやて) 春嵐 春荒(あれ)  春北風(はるきた)  春北風(はるならひ)
春の強風・突風をいう。西または南からの風で、雨を伴ったり、長時間砂塵を巻いたりする。↓春風 (角川合本俳句歳時記第四版)






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つなこさんから句が届きました4月8日 [俳句]

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車窓から四分の三春の空 つなこ



実は、つなこさんから私に届いたのは上記の句と「しおさい乗車中」の言葉だけでした。でも直ぐに気が付きましたよ。つなこさんは今娘さんに会いに行くために『特急しおさい号』(東京発銚子行)の車中なのだと。しおさい号を降りたらこの春転勤になった娘さんがきっと待っているのでしょう。窓越しだと四分の三しか見えない春の空も車中のつなこさんにはとても明るく見えていて、それをウキウキと眺めていたに違いありません。




さて粋田化石も春の句を

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杉花粉でかきは牛の鼻の孔 粋田化石



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杉花粉も花粉症も春の季語でした。早速その季語を用いて詠んだ句です。
春の香りも杉花粉も何もかも牛のでかい鼻の孔(あな)には一気に吸い込まれてしまいます。どうやら牛は視覚よりも聴覚や嗅覚が発達しているようで、人が近づくと耳を動かして鼻の孔を広げてこちらの情報を得ようとします。

【 杉の花 すぎのはな 】 杉花粉 花粉症  (季春)
スギ科の常緑高木。松同様、雌雄同株で雄花は米粒状をなして枝先に群生する。 葯(やく)が開くと黄いろい花紛が風にのって飛散する。雌花は小球状で緑色をしているので目立たない。杉は建築用材として日本全国で広く植林されてきたため、花粉症の人がふえるなど、現在では杉花粉公害が問題となっている。(角川合本俳句歳時記第四版)






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つなこさんと縞午さんから句が届きました [俳句]

つなこさんと縞午さんから句が届きました

実は、粋田化石は年甲斐もなく転職しました。私生活が少しごたごたしていて、そんなこんなで久しぶりの更新です。


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画像はフリー素材です



子の春や新任地には猫も行き つなこ



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つなこさんの娘さんが転勤になりました。新しい住まいには猫と一緒に行ったのですね。猫と一緒なのでちょっと安心でしょか。子供を思う母の気持ちがよく伝わってきます。



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おすわりの犬と見上げる花吹雪 縞午



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散る桜の下で行儀よくお座りをしているワンちゃん。縞午(しまうま)さんの散歩風景でしょうか。花吹雪を見ると清々しくも儚くも感じます。



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散る桜古き衣を脱いで行く 粋田化石



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落花の潔さを詠みました。転職した私も過去は振り返らずに潔く生きて行きたいものです。


【 落花 らくくわ 】 散る桜 花吹雪 飛花 花散る 花屑 花の塵 花筏  (季春)
桜の花が舞い散るさま、または散り敷いた花びらをいう。桜の花は散り際が潔く美しいので古くからその風情を愛されてきた。「花吹雪」は桜の花が風に散り乱れるさまを吹雪にたとえたもの。水面を重なって流れる花びらを筏に見立て「花筏」という。(角川合本俳句歳時記第四版)






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 [俳句]



つなこさんから花(櫻)の句が届きました。

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花の下バス待つ人の白き足 つなこ



受け取り方にもよりますが、粋田化石には「白き足」という表現がとても艶っぽく感じました。足の白さを花と一緒に詠むとは、目の付け所がつなこさんです。

【 花 はな 】 花盛り 花明り 花影 花時 花過ぎ 花朧 花の雨 花の山 花の昼 花の雲 花便り 花の宿 花月夜 花盗人 (季春)
「花」といえば平安時代以降、桜の花をさすのが一般的である。『古今和歌集』の「久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」の花は桜で、その他花を冠して桜に通わせた言葉は多い。「花の雨」は桜のころの雨、「花の雲」は桜が爛漫と咲き雲がたなびくように見えるさまをいう。↓花冷 ・ 花見 ・ 花篝 ・ 花衣 ・ 花守 (角川合本俳句歳時記第四版)



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人の去り闇が花守務めけり 粋田化石



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写真中央の光は月です


花守(はなもり)というのは花が散らないように見張る桜の花の番人のことだそうです。私も詳しくは知らないのですが、『花守』は正式な役職ではなく、『鍋奉行』のような存在だそうです。
日没のころ、辺りに人影のない静かな場所で桜を眺めました。この桜も間もなく闇に包まれます。そうしたら鳥も獣も人間も意地悪をして花を散らすことはないでしょう。

【 花守 はなもり 】 桜守 (季春)
桜花の番をする人、花を守る人、または桜の花の主。(角川合本俳句歳時記第四版)
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縞午さんの名残雪 [俳句]

先日紹介した縞午(しまうま)さんから名残雪の句が届きました。

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汽車を待つ君のスマホになごり雪 縞午


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縞午さんと汽車を待つ君との距離は、握るスマホに舞い降りては解ける雪が見えるくらいの近さなのでしょうか。また、汽車を待つ君は名残雪が降る駅のホームで一体どのような表情を浮かべていたのでしょうか。昼なのでしょうか夜なのでしょうか。気になりますね。
汽車を待つ君、スマホ、名残雪というたった三つの手掛かりだけで、想像は無限に膨らんで行きます。
駅のホームや電車の中で、俯いてスマホを見つめている人を見かける度に、これで良いのかしらと思っていましたが、スマホはは句の材料にもってこいの道具ですね。




粋田化石も『名残雪』の歌詞を使って一句


スマホにも落ちては解ける雪の果 粋田化石



【 雪の果 ゆきのはて 】  名残(なごり)の雪ゆき  雪の別れ 別れ雪 忘れ雪 涅槃雪 (季春)
涅槃会ねはんえ (旧暦二月十五日)前後に降る雪が雪の終りといわれるが、実際にはそれ以降になることもある。名残の雪・雪の別れ・別れ雪は、いずれも最後の雪に心を寄せたことばである。↓春の雪 (角川合本俳句歳時記第四版)






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つなこさんから句が届きました [俳句]

つなこさんの生息地域では雪が降ったそうです。『名残の雪』ですね。

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へそまげた誰かが降らすなごりゆき つなこ


なにも春分の日に雪を降らさなくてもいいものを。といった感じでしょうか。
『名残の雪』の他にもこの時期に降る雪の表現として『雪の果て』や『雪の別れ』といった言葉もあり、日本語の美しさにはつくづくと感心させられます。



【 雪の果 ゆきのはて 】  名残(なごり)の 雪(ゆき)  雪の別れ 別れ雪 忘れ雪 涅槃雪 (季春)
涅槃会ねはんえ (旧暦二月十五日)前後に降る雪が雪の終りといわれるが、実際にはそれ以降になることもある。名残の雪・雪の別れ・別れ雪は、いずれも最後の雪に心を寄せたことばである。↓春の雪 (角川合本俳句歳時記第四版)


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胴震い雪の別れと聞けばまた 粋田化石


粋田化石の生息地である千葉県東部地方も寒い一日でしたが、雪は降りませんでした。日中つなこさんから来た連絡で雪が降っていることを知りました。名残の雪のことを聞かなければ気温のことはあまり気にせず、ただ寒い日で終わったかもしれません。でも、聞いてしまえば「なるほど」と思い余計に寒くなったような気がしました。







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土筆が出ました。 [俳句]

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犬と一緒に散歩をしていて土筆を見つけました。


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土筆撮る犬と一緒の四つん這い 粋田化石



デジカメが登場して楽になったのは、モニター画面を見ながら写真が取れることです。ファインダーを覗いて写真を撮っていた時代に比べると、どんな角度から撮影しても体を窮屈に畳んだり、また地面に腹ばいになって撮るというようなことは少なくなりました。しかし私は腰痛持ちなので、低い角度からの撮影は腰に負担をかけぬよう地面に膝をつけています。



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老眼かカメラか土筆ボケており 粋田化石



木の枝などもそうですが、土筆(つくし)のように細長いものを撮影するときには、自動焦点のカメラは不向きに思えます。自分の眼の自動焦点も合いにくくなっている現在、映しだされている画面のどの部分に焦点が合っているのかを判断すること自体が大変な作業です。

【 土筆つくし 】 つくづくし つくしんぼ 筆の花 土筆野 土筆摘む 土筆和
トクサ科の多年草杉菜の胞子茎。地下茎で栄養茎とつながっている。春先早く顔を 覗のぞ かせる。形が筆に似ていることから土筆と書く。古名は「つくづくし」といわれ、古くから食されてきた。通称、袴といわれる部分を取って茹で、酢の物などにする。(角川合本俳句歳時記第四版)






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桜桃(おうとう)の花が咲きました [俳句]

我が家の桜桃(おうとう=さくらんぼ)に花が咲きました。青空の下で見るとかなり純白に近い白に見えます。染井吉野と同じで葉が出る前に花が咲きます。
受粉してたくさん実をつけてくれると良いのですが。ちなみに、さくらんぼの実は夏の季語です。

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浮雲や桜桃の花なお白し 粋田化石


空に浮かぶ雲よりも桜桃の花の方が更に白く見えるという句です。


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桜桃の花いま朝に収まりぬ 粋田化石


桜桃の花を眺めたのは朝。日差しも空気も柔らかく、純白の花を愛でるのにはぴったりの頃合いでした。


【 桜桃の花 あうたうのはな 】 さくらんぼの花 (季春)
バラ科の落葉高木の西洋実桜の花。四月ごろ葉に先立って小さい淡紅または白色の五弁花が密生して咲く。実は成熟してさくらんぼとなる。↓さくらんぼ(夏)(角川合本俳句歳時記第四版)





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おおいぬのふぐり [俳句]

おおいぬのふぐり

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犬ふぐり何も知らずに咲き揃い 粋田化石



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大犬のふぐりを句にするときには、いつもその名前に拘ってしまいます。
自分の名前のいわれも知らずに咲き誇っている大犬のふぐりを見ると少し不憫になってしまいます。その花は陰嚢(ふぐり)とは似ても似つかない美しい花だから余計です。

【 犬ふぐり いぬふぐり 】 いぬのふぐり (季春)
ゴマノハグサ科の越年草の花。在来種の犬ふぐりはほとんど見られず、ふつうヨーロッパ原産の大犬のふぐりをさす。早春、道端や野原に 這は うように広がって群生し、瑠璃色の花を咲かせる。(角川合本俳句歳時記第四版)



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今日はサンドイッチ・デイ [俳句]

三月十三日が何故サンドイッチ・デイなのかというと、三と三の間に一が挟まれているからだそうです。


さて、少し前に、つなこさんから句が届いていました。

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画像はフリー素材です



雨の中振り返る香や沈丁花 つなこ


傘をさしたつなこさんが何かに気付いて立ち止まる。傘を少し持ち上げて振り返り、暫しの間沈丁花のある場所を探すが結局見つからずに、微笑みを浮かべて再び雨の中を歩き出します。つなこさんは早春の雨を傘に受けながら、冷たさの中にも春の兆しを感じているのでした。
といったシーンを想像してしまいました。俳句というのは奥深いです。五七五の十七音だけでこれだけのことを想像させてしまうのですから。



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安達太良山、画像はフリー素材です



七とせや智恵子の空へ郷の春 縞午


縞午(しまうま)さんの句は、粋田化石が詠んだ「原発の無しとて春がケキョと鳴き」への返句です。私の句に対して、「あの震災から原発が稼働しなくとも時間だけは過ぎ、一年一年重なって行きます。私たちはまた春を迎え、まだケキョとしか泣けない鶯がこれから鳴き方を覚えるように、人類として学んでいけるのでしょうか。」という寸評を寄せてくれました。
このブログに初登場の縞午さんは、福島県の中通り出身で大学の後輩です。東日本大震災や原子力発電に対する縞午さんの思いは、私には計り知れないくらい強いものがあるようです。

智恵子とは勿論高村光太郎の詩集『智恵子抄』の智恵子。そして智恵子の空とは、「智恵子は東京に空が無いという」で始まる高村光太郎の『あどけない話』に掛かっていることが想像できます。『あどけない話』に登場する『阿多多羅山(安達太良山)』は福島県の名峰です。粋田化石も登ったことがあります。

「あどけない話」 高村光太郎 

智恵子は東京に空が無いという
ほんとの空が見たいという
私は驚いて空を見る
桜若葉の間に在るのは
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ
智恵子は遠くを見ながら言う
阿多多羅山の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だという
あどけない空の話である。




最後はサンドイッチの日に詠んだ粋田化石の句を

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皿の上サンドイッチの春こぼれ 粋田化石



サンドイッチの日 (1).JPG


今日は日差しも少し暖かくてまさに『仲春』です。
皿の上、サンドイッチから野菜がこぼれているのを詠みました。

ちゅう‐しゅん【仲春】
《春3か月のまんなかの意》陰暦2月の異称。《季 春》「―や庭撩乱(れうらん)の古机/東洋城」(大辞泉第二版)







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