So-net無料ブログ作成

鯉のぼり [俳句]

今年は、我が家の周りでは鯉のぼりを上げている家がありません。
鯉のぼりを上げるのが面倒くさいのでしょうか、それとも端午の節句を祝うような子供がいないのでしょうか。いずれにしても淋しい限りです。

DSC_1694.JPG


今日は、金子みすゞさんの詩を一つ。


「空の鯉」 金子みすゞ

お池の鯉よ、なぜ跳ねる。

あの青空を泳いでる、
大きな鯉になりたいか。

大きな鯉は、今日ばかり、
明日はおろして、しまはれる。

はかない事をのぞむより、
跳ねて、あがつて、ふりかへれ。

おまへの池の水底に、
あれはお空のうろこ雲。

おまへも雲の上をゆく、
空の鯉だよ、知らないか。

新装版 金子みすゞ全集Ⅰ 1995年  JULA出版局

この「空の鯉」という詩は私には応援歌のような詩で、読む度に励まされています。



腹に無し五月の鯉の潔く 粋田化石


koinobori-001.jpg
画像はフリー素材です


薫風を受けて流して空の鯉 粋田化石




【幟 のぼり 】  五月幟さつきのぼり  座敷幟 初幟  鯉幟こひのぼり   五月鯉さつきごひ  吹流し 矢車 (季夏)
江戸時代には、定紋や 鍾馗しようき の絵を染め抜いた幟を兜・ 長刀なぎなた ・吹流しなどとともに家の前に立てた。古くは紙製であったが、これが小さくなって座敷幟となっていった。武家の幟に対して、町人は、滝をも登るとする鯉を出世の象徴として鯉幟を立て、男子の成長を祈った。これもはじめは紙製であり、五色の吹流しとともに立てる。
(角川合本俳句歳時記第四版)