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王蟲(おうむ)? [俳句]

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さて、これは何の写真でしょうか?
映画『風の谷のナウシカ』に登場する王蟲(おうむ)・・・ではありません。

実はナナホシテントウムシの幼虫です。日当たりの良い場所でじっとしていました。ちょっと悪戯をして指で軽く突いてみましたが動きません。もしかしたら、蛹(さなぎ)になる準備をしている最中なのかもしれません。肢が六本あるので昆虫だというのは分かりますが、まさか天道虫の幼虫だとは思わない形態ですね。

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これが蛹(さなぎ)の写真です。幼虫のすぐそばにありました。
それにしても、幼虫も蛹も白一色の場所にいましたので外敵に食べられてしまわないか心配です。

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皆さまもうお気づきでしょう。ナナホシテントウムシは幼虫も蛹も星の模様を付けています。幼虫も蛹も成虫と同じに星を背負って生きているのですね。


てんとむし定めの星を累累と 粋田化石



【 天道虫 てんたうむし 】  瓢虫てんたうむし  てんとむし (季夏)
テントウムシ科の甲虫の総称で、どれも小型。種類が多いが、みな卵形・楕円形で背が丸い。黒・赤・黄などの、美しいさまざまな斑点を持ち光沢がある。枝や葉を這はうが、空も飛ぶ。七星天道など多くは益虫だが、 二十八星天道にじゆうやほしてんとう などの害虫もいる。
(角川合本俳句歳時記第四版)

さて、完全変態をする昆虫を思うといつも感心してしまいます。卵、幼虫、蛹そして成虫と全く別の形に変わるのですから。ナナホシテントウムシは幼虫も成虫もアブラムシ(アリマキ)を捕食しますが、モンシロチョウは幼虫の青虫がキャベツ、成虫の蝶が花の蜜を食料にしています。ということは、幼虫から成虫になるときに消化器官(内臓)の構造まで変化させるということです。蛹の間に一体どのようなことが起こっているのでしょうか。

もしも一生の間に一回だけ全く違う形に生まれ変われるとしたら、皆様はどのような形の生き物になりたいですか。






つなこさんから俳句が届きました4月25日 [俳句]

つなこさんから句が届きました

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日替わりの悩みを聞いて花水木 つなこ


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つなこさん、まだまだ悩みが多いようです。
そのつなこさんの目には花水木がどんな風に映ったのでしょうか。
もしかしたら、花水木につなこ語で話しかけていたのかもしれませんね。

【 花水木 はなみづき 】 (季春)
ミズキ科の落葉小高木のアメリカ山法師(アメリカ花水木)の花。四月末、葉の出る前にたくさんの花をつける。白と紅があり、四枚の花びらの先に切り込みがあるのが特徴。街路樹や庭木として植えられる。山地や雑木林に自生する水木とは別種。↓水木の花(夏)
(角川合本俳句歳時記第四版)



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躑躅の木怠けて見れば蕾かな 粋田化石



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わが地方では田植えが始まりました。
でも花が咲くのは例年よりも遅くて、時々仕事を怠けている公園の躑躅(つつじ)はまだ蕾(つぼみ)です

【 躑躅 つつじ 】 山躑躅 蓮華躑躅 霧島 深山霧島 (季春)
春から夏にかけて漏斗状の花を咲かせるツツジ類の総称。各地に自生し、花色は真紅の他に白・淡紅などさまざま。『万葉集』柿本人麻呂の歌に「つつじ花 にほへ娘子 桜花 栄え娘子」とあり古くから日本人に親しまれてきた。
(角川合本俳句歳時記第四版)






落語会に行ってきました [日記]

四月二十二日(土)
東京のお大手町「日経ホール」に第四十二回『大手町落語会』を聞きに行ってきました。演者と演目は以下の通りです。

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柳家小はぜ 『浮世根問(うきよねどい)』
【あらすじ】知らないことはないという隠居のところに、八五郎がやって来て、「がんもどきの裏表は?」をはじめとして、次々に質問をしていく。「婚礼のことを、よく嫁入りと言いますが、女が来るんだから、女入りとか娘入りと言うべきだ」と言うと、「それは男の方に目が二つ、女の方に目が二つ。それを合わせて『四目入り』だ」。「鶴は千年亀は万年と言うけれど、鶴亀が死んだらどこへ行くんです?」「めでたいものだから極楽へ行く」「極楽てぇのはどこにあるんで?」「地獄の隣だ」「地獄はどこにあるんで?」と質問が続くので、隠居は「極楽はここだ」と仏壇を見せる。「死ぬと、ここへ行けるんですか?じゃあ鶴亀も極楽へ行って仏になれますか?」「ああいうものは畜生だから仏にはなれない」「何になるんです?」「この通りロウソク立てになる」。(古典・新作 落語事典,滝口雅仁,平成二十八年,丸善出版株式会社)

落ちがよく分からないですね。私は見たことがありませんが、亀の背中に鶴が乗りその鶴にロウソクを立てる燭台があったのだそうです。


柳亭市馬(四代目) 『蒟蒻問答(こんにゃくもんどう)』
【あらすじ】上州安中でこんにゃく屋を営んでいる六兵衛のところで厄介になっている八五郎が、遊んでばかりもいられないからと寺の和尚になった。ところが経を読める訳でもなく、日がな一日、寺男の権助を相手に酒ばかり飲んでいる。そんあある日、越前国永平寺の沙弥托善(しゃみたくぜん)という諸国行脚雲水の僧が、禅問答を申し込んできた。八五郎に問答なんかできる訳がなく、夜逃げをしようと相談しているところへ現れたのはこんにゃく屋の六兵衛で、ならば自分が和尚になって問答の相手をしてやろうと言い出した。翌日、托善がやって来て、色々と問いかけるが、六兵衛は黙っているばかりなので、これは無言の行中と判断し、托善がまず両の手の人差し指と親指で丸をこしらえて前に突き出した。すると六兵衛はそれを見て、両の手で大きな丸を描くように頭の上にかざすと、托善は平伏。次に開いた両の手を前に突き出すと、六兵衛は片手を広げて出してみせて、それを見て、またも平伏。最後に指を三本出すと、六兵衛は人差し指を目の下にあてた。托善はとてもかなわない相手と言って逃げ出そうとするので、托善に尋ねると「大和尚のご胸中はと尋ねましたところ、大海の如しというお答え。十万世界はと聞けば、五戒で保つ。最後に三尊の弥陀(みだ)はと問えば、目の下にありとのお答え」と言って出た行った。片や六兵衛は大層怒っているので、話を聞くと、「あいつは乞食坊主だ。俺の商売を知ってやがって、お前んとこのコンニャクはこんなに小さいだろうと言うから、こんなに大きいやって答えたら、十丁で幾らだ?って値を聞いてきやがった。五百だって答えたら三百に負けろって値切りやがったから、アカンベー」。(古典・新作 落語事典,滝口雅仁,平成二十八年,丸善出版株式会社)

こんにゃく屋の六兵衛は江戸では親分と言われるくらいの人だったが、上州安中でこんにゃく屋をやっています。この落語は仕草が落ちになっていますので、生あるいは映像で見ていただきたい話しです。
今回は美声の落語家柳亭市馬師匠が、肩ひじを張らずにさらりと演じて見せてくれました。


柳家さん喬 『井戸の茶碗(いどのちゃわん)』
【あらすじ】麻布の谷町に暮らす正直者で知られる屑屋の清兵衛がある裏長屋を通りかかると、千代田卜斎(ちよだぼくさい)という浪人から屑の他に仏像を引き取ってくれと言われたので二百文で買い取る。仏像を笊(ざる)の中に入れ、白金の細川家の窓下を通ると、高木作左衛門(たかぎさくざえもん)という侍が目を止め、大層気に入ったので三百文で買い求める。作左衛門が仏像を磨いていると、台座がはがれて中から五十両の小判が出てきた。作左衛門は屑屋が再びやって来るのを待ち受け、訳を話して五十両を相手方に返すように言うので、屑屋が卜斎のもとを訪ねると、卜斎は一度手放した物は自分のものではないと言って頑として受け付けない。困った清兵衛が家主に相談をすると、卜斎に二十両、作左衛門に二十両、間に入った清兵衛に十両という案を出してきた。ところが卜斎がそれでも受け取らないので、何かを作左衛門に差し上げたらいいと提案をすると、卜斎はいつも茶を飲んでいる薄汚い茶碗を作左衛門に渡すことにする。正直者同士の話を聞いて感心した細川の殿様が茶碗を見てみたいと言うので、茶碗を磨いて差し出すと、それは井戸の茶碗という名器であることが分かり、作左衛門から三百両で買い上げた。困った作左衛門は屑屋を呼んで、先例にならい半分の百五十両を卜斎に渡して来いというが、やはり卜斎は受け取らない。だが、作左衛門が独り身であるなら、娘を嫁に差し上げたいと言う。それを聞いた作左衛門は卜斎の娘であれば間違いないと、嫁にもらうことにする。それを聞いた屑屋が安心をして「今は汚い身なりをしていますが、あれで磨いてごらんなさい。たいした美人になりますよ」「いや、磨くのはよそう。また小判が出るといけない」。(古典・新作 落語事典,滝口雅仁,平成二十八年,丸善出版株式会社)

三人の正直者が主な登場人物です。途中はハラハラドキドキさせられますが、何回聞いても聞き終った後にとても爽やかで良い気持ちになります。ただし、それは井戸の茶碗を演じる力量のある落語家が演ずる井戸の茶碗でなければなりません。


桂文治(十一代目) 『平林(ひらばやし)』
【あらすじ】小僧の定吉が主人から、平林さんの家に手紙を届けるように言われる。どこへ行くのか忘れないように「ヒラバヤシさん」と口の中で唱えて出掛けたが、夢中で歩いているうちに途中で巡査に呼び止められ、「道は青歩きの赤止まりだ、言ってみろ」と言われ、それを繰り返しているうちに名前を忘れてしまう。そこで歩いている人に宛名を読んでもらうと、「タイラバヤシ」と読んだり、「ヒラリン」と読んだりする。どうも違うように思うので、また尋ねると、今度は字を崩して「イチ(一)ハチ(八)ジュウ(十)のモクモク(林)」、さらには「一つに八つにトッキッキ」と読まれてしまう。定吉は仕方ないので、「タイラバヤシかヒラリンか、イチハチジュウのモクモク、一つに八つにトッキッキ~」と声を張り上げながら歩いていると、知り合いが声を掛けて、「気でも違ったのか?」「いいえ、字が違うんです」。(古典・新作 落語事典,滝口雅仁,平成二十八年,丸善出版株式会社)

小僧の定吉は無筆という設定です。ただ、ヒラバヤシという名前を覚えられない定吉が「タイラバヤシかヒラリンか、イチハチジュウのモクモク、一つに八つにトッキッキ~」は覚えていて、声を張り上げながら歩くという設定に無理があります。


柳家權太樓(三代目) 『唐茄子屋政談(とうなすやせいだん)』
【あらすじ】若旦那の徳三郎は道楽が過ぎて勘当になってしまう。頼りにしていた吉原の女や知り合いのところからも追い出され、飲まず食わずで過ごしているのも辛くなり、吾妻橋(あづまばし)から身を投げようとしたところを、通りかかった伯父に助けられる。伯父は徳三郎の性根を叩き直すべく、翌日から唐茄子の荷商いをさせることにする。慣れない天秤棒を担いで歩いていると、真夏の炎天下のことで道端で倒れ込んでしまうが、おせっかいな男が顔見知りに声を掛けては、二つだけ残して唐茄子を売り捌いてくれた。気を良くした若旦那は吉原田圃(たんぼ)までやって来ると、売り声も出るようになったので、そのまま誓願寺店(せいがんじだな)までやってくると、一人の女性から唐茄子を一つ売ってくれと声を掛けられた。若旦那が一つおまけして、弁当をつかおうとすると、奥から出て来たその家の子どもが弁当を欲しがった。事情を聞くと、浪人をしている夫が行方知れずで、もう二日も子どもにご飯を食べさせていないという。食べられないことの辛さを知っている若旦那は弁当と唐茄子の売り上げを置いて飛び出してしまう。伯父の家に帰って来た若旦那は、今日あったことを告げるが、伯父は信用をせずに誓願寺店までやって来る。すると長屋では浪人者の女房が首をくくったと大騒ぎになっていた。なんでも若旦那が置いて行った財布を返そうと、外に出たところで因業大家に出くわして取り上げられてしまったので、若旦那に申し訳ないと首をくくったというのだ。それを知った若旦那は大家の家に飛び込む。女房は発見が早く、手当も良かったと見えて助かり、大家はきついお咎めを受け、若旦那の勘当も許される。(古典・新作 落語事典,滝口雅仁,平成二十八年,丸善出版株式会社)

唐茄子というのはカボチャのことです。
長い話しなので終いまで演じない方もいらっしゃいます。今回、柳家權太樓師匠は最後まで演じてくれました。大熱演に粋田化石の目もウルウル、聞きほれてしまいました。

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大爆笑の渦の中、後ろの席からは鼾(いびき)が聞こえてきました。深き春の落語会らしい光景でした。


春深き落語の会に鼾かな 粋田化石


【 春深し はるふかし 】  春はる 闌た く  春はる 更ふ く (季春)
桜も散って、風物の様子にどことなく春も盛りを過ぎたと感じられるころをいう。
(角川合本俳句歳時記第四版)


藤の蕾 [俳句]

藤の花の蕾(つぼみ)を見かけたので写真に収めました。
藤の花が風に揺らぐのを藤浪(藤波)というのだそうです。私が見たのはまだ蕾でしたので揺れ方も何だか硬く見えました。

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藤浪はゆらぎも硬き蕾かな 粋田化石



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花札では藤は四月です。コイコイでは藤は大きな役に関係のない札ですが、実は私は四月生まれなので藤の札には愛着があります。

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【 藤ふぢ 】 藤の花 白藤 山藤 藤房 藤浪 藤棚 藤の昼
山野に自生するマメ科の蔓性植物の花。晩春に紫色の蝶形花を長く総状にたくさんつけるのは野田藤。花房が短いのは山藤。野田藤の名は足利 義詮よしあきら ・豊臣秀吉が 摂津せつつの 国(大阪府)の野田の藤を 愛め でたことに由来するという。棚に仕立てて垂れる花房を楽しむ。
(角川合本俳句歳時記第四版)

ふじなみ【藤波/藤浪】ふぢ‐
フジの花房。また、藤の花が風で波のように揺れ動くこと。《季 春》
(大辞泉第二版)

こいこい
花札の遊びの一。二人で行う。役のできた側が勝負を打ち切らないで、さらに大きい役をめざすときには「来い」と言って勝負を続ける。
(大辞泉第二版)


蛙の目借時 かはづのめかりどき [俳句]

【 蛙の目借時かはづのめかりどき 】 目借時 (季春)
春の暖かさは眠気を誘うが、わけても蛙の声が聞こえるころになると、うつらうつらと眠くなる。俗に蛙に目を借りられるからといい、このころの時候を蛙の目借時といった。古風な俳諧味のある季語の一つといえよう。
(角川合本俳句歳時記第四版)

昨年も紹介しました「蛙の目借時」という珍しい春の季語です。
田圃に水が張られると途端に蛙が合唱を始めます。蛙たちは、、水が張られるまでは一体どこにいたのでしょうか。
確かに蛙が鳴き始めるころは眠たいですよね。

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転寝もスマホ離さず目借時 粋田化石



本日の昼食後、スマホで写真を撮り自動車の中でその写真を見ていた粋田化石はいつの間にかうとうとしてしまいました。それでも左手に握ったスマホは決して離しませんでした。

うたたね【転寝】
[名](スル)眠るつもりもないまま、うとうとと眠ること。仮寝。「テレビを見ながら―する」
(大辞泉第二版)






兼題『青芝』 [俳句]

俳句の街まつやま 『俳句ポスト365

兼題『青芝』は今日四月十九日が締め切りでした。
兼題の締め切りは二週間ごとなので普段でしたら余裕で間に合うのですが、今回はぎりぎりでした。今日詠んだ句をろくに推敲もせずに先ほど投稿終了。今はホットしています。

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青芝や雀の肢の見え隠れ 粋田化石



これは投稿しなかった句です。



【 青芝 あをしば 】 夏芝
青々としてきた夏の芝。始終新しい芽が出て、秋の半ばごろまで緑が絶えない。

臥して見る青芝海がもりあがる 加藤楸邨
見えぬ雨青芝ぬれてゆきにけり 中島斌雄
青芝を踏み高原の朝の 弥撒(ミサ) 高橋照子
大学の夏芝に寝て雲摑む 八木三日女
(角川合本俳句歳時記第四版)






つなこさんから・・・ [俳句]

つなこさんから

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北へ向け超特急で花を追う つなこ



新幹線で青森へ行ってきたつなこさんでした。途中車窓から見える花(桜)の移り変わりを楽しんだようです。どの辺りで桜前線を追い越したのでしょうね。



歌も届きました。
もっとも、こちらはつなこさんの詠んだ歌ではなく、在原業平の歌です。

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世の中にたえて櫻のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平



「この世に桜の花がまったく無かったとしたら、春を迎える人の心はきっと長閑(のどか)でいられるのに。」という意味らしいです。

しかし、業平さまは桜の無い世界を望んでいるのではなく、美しい桜が咲くと落ち着かなくなる心を反対の表現で詠っているのです。日本人は随分昔からこういった表現が好きだったのですね。外国人から見たら日本人は面倒くさい国民かもしれません。


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散る桜枝はしみじみ佇まん 粋田化石



桜を見ると、幹や枝も褒めてやりたくなります


【 落花 らくくわ 】 散る桜 花吹雪 飛花 花散る 花屑 花の塵 花筏 (季春)
桜の花が舞い散るさま、または散り敷いた花びらをいう。桜の花は散り際が潔く美しいので古くからその風情を愛されてきた。「花吹雪」は桜の花が風に散り乱れるさまを吹雪にたとえたもの。水面を重なって流れる花びらを筏に見立て「花筏」という。
(角川合本俳句歳時記第四版)






いつものように決めて ぶっ飛ばそうぜ [俳句]

昨夜は遅く帰宅しました。家に着いて空を見上げると、辰巳(南東)の方角の低い位置に月齢10日の赤い月が。春の月らしく霞んでいて朧に見えました。月というのは、満月でなくても何か心に訴えかけてくるものだと改めて思った夜でした。
その月を写真に収めようと、直ぐにスマホを取り出して何枚か写してみましたが、写った写真は満足のいくものではありませんでした。

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微酔いで春の月居る辰巳かな 粋田化石



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今日は夕方から千葉県の木更津(きさらづ)にあるキャンプ場で同窓会です。今日明日と雨の心配は無さそうなのでバイクで行きます。
確か去年の同窓会も木更津の(舛添要一さんが有名にしてくれた)ホテルが会場でした。

バイクという乗り物は乗り出すまでにちょっとした勇気と心の準備が必要です。ブーツに履き替え、ジャケットを着て、ヘルメットを被り、全身に何十箇所もあるマジック・テープやジッパーを閉めなければなりません。
そこで今自分を奮い立たせるために、RCサクセションの『雨上がりの夜空に』を聴きながらこのブログを更新中です。


【 春の月 はるのつき 】  春月しゆんげつ  春月夜 春満月 春三日月
古来、秋の月はさやけさを愛で、春の月は朧なるを愛でるというように、滴るばかりの艶なる風情を楽しむ。↓朧月 ・ 月(秋)
(角川合本俳句歳時記第四版)

ほろよい【微酔い】‐よひ
酒を飲んでいくらか酔いが出ていること。
[類語] 微酔・生酔い・陶酔
(大辞泉第二版)

贅沢な休日 [俳句]

今日は水曜日ですが仕事を休みました。
遅く起きて、午前中はNHKの俳句大会(4月27日締め切り)に投稿する句を推敲しました。午後は桃と桜桃(おうとう=さくらんぼ)を眺め、毛虫(アメリカシロヒトリ)を駆除。もし、私が今日急に休まなければ毛虫はもう少し長生きできたかもしれません。
この二十日ばかりずっと忙しなかったので、庭の花も碌(ろく)に眺めていませんでした。何と、桜桃の花は既に散っていました。花の時期に寒い日が続いたので実がなるかどうかちょっと気になるところです。もっとも、実が成ったとしてもそれは早起きの鳥たちに食べられてしまうのですが。

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桃の花



水曜日桃の花見て何もせず 粋田化石




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桜桃の花



桜桃の花を見ずして萼と蕊 粋田化石



午後からは何と昼寝もして夕方にはビールを飲みました。仲間が仕事をしている平日にとてもとても贅沢な休日を過ごしました。

そして今、忌野清志郎の『サラリーマン』を聴きながらブログを更新中です。


【 桃の花 もものはな 】  白桃しらもも  緋桃 (季春)
バラ科の落葉小高木の花。中国原産。五弁で、色は淡紅色、緋色、白色など。一重と八重がある。『万葉集』のころからその美しさは愛でられてきた。古く中国や日本では邪気を 祓はら う霊力があるとされ珍重された。単に桃といえば桃の実のこと。↓桃(秋)
(角川合本俳句歳時記第四版)

【 桜桃の花 あうたうのはな 】 さくらんぼの花 (季春)
バラ科の落葉高木の西洋実桜の花。四月ごろ葉に先立って小さい淡紅または白色の五弁花が密生して咲く。実は成熟してさくらんぼとなる。↓さくらんぼ(夏)
(角川合本俳句歳時記第四版)

がく【萼】
花の最も外側の部分。ふつう緑色をし、外面に毛をもつ。つぼみのときは内部を包み保護する。うてな。(大辞泉第二版)
しべ【蕊/蘂】
[1] 雄しべと雌しべ。ずい。
[2] ひも・緒などのふさのもとにつける飾り。
[類語] 花蕊(かずい)・花心・雌蕊(めしべ)・雄蕊(おしべ)・雌花・雄花・子房・柱頭・花粉・受粉 (大辞泉第二版)

四月十一日

さくらの木  金子みすゞ

もしも、母さんが叱らなきや、
咲いたさくらのあの枝へ、
ちよいとのぼつてみたいのよ。

一番の枝までのぼつたら、
町がかすみのなかにみえ、
お伽のくにのやうでせう。

三番目の枝に腰かけて、
お花のなかにつつまれりや、
私がお花の姫さまで、
ふしぎな灰でもふりまいて、
咲かせたやうな、氣がしませう。

もしも誰かがみつけなきや、
ちよいとのぼつてみたいのよ。

(金子みすゞ全集 JULA出版局 1995年)

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今日四月十一日は、私が大好きな詩人金子みすゞさんの誕生日。

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そこで、彼女が詠った櫻の詩を紹介させていただきました。
彼女は1903年生まれですから百十四回目の誕生日です。

粋田化石の拙句はお休みです。