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兼題「菜種梅雨」 [俳句]

兼題「菜種梅雨」(なたねづゆ、春の季語)

俳句ポスト365』の兼題「菜種梅雨」で並をいただきました。

菜の花の咲くころしとしとと降り続く雨。
→ 春雨


幻に建つ都府楼や菜種梅雨  野村喜舟

包丁を研ぎにほはせて菜種梅雨  長谷川浪々子

鯉瘦せてしづかに浮ぶ菜種梅雨  福田甲子雄

炊き上る飯に光りや菜種梅雨  中嶋秀子

[角川 合本俳句歳時記 第四版]


さて、私の句ですが

洗濯や傘と小銭と菜種梅雨


長雨でたまった洗濯物を持ってコインランドリーに行く様子を詠みました
なかなか並以上の入選ができません。
頑張ります。



「蛙の目借時」 [エッセー]

蛙の目借時(かわづのめかりどき、季:春)

春の暖かさは眠気を誘うが、わけても蛙の声が聞こえるころになると、うつらうつらと眠くなる。俗に蛙に目を借りられるからといい、このころの時候を蛙の目借時といった。古風な俳諧味のある季語の一つといえよう。
[角川 合本俳句歳時記 第四版]

珍しい季語ですので紹介させていただきました

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近所の田圃では既に代掻き(しろかき)や田植えが始まっています
歳時記を見ると「代掻き」は夏の季語ですが、千葉県では新暦の四月中旬から下旬に田植えをする光景をよく見かけます
千葉県では「代掻き」は一部春の季語になりつつあるようです

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代掻きや後行く鳥の忍び足


代掻きをしているトラクターの後ろを鳥(白鷺)が抜き足差し足のように歩いている様子を詠みました。
代掻きをすると土の中から餌になるものが出てくるらしく、白鷺が集まってきます

代搔(しろかき、季:夏)
田植前の田に水を引いて搔きならし、田植ができる状態に整えること。田搔く・田代搔くともいう。代搔きがすみ、田植の準備ができた田を代田という。[角川 合本俳句歳時記 第四版] 

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さて、この記事を書いている今も田圃からは蛙の大合唱が聞こえています
毎年不思議に思うのですが、田圃に水を汲み代掻きが始まると何処からともなく蛙が現れて大合唱をはじめます
彼らは一体全体どこに隠れていたのでしょうか
代掻きの際に、土中から強制的に掘り出されたのでしょうか

漣に目玉靡きし蛙かな 
(さざなみにめだまなびきしかわずかな)


水を張った田圃に蛙が浮いて、目玉が水に靡(なび)いている様子を句にしました


「つなこさんから俳句が届きました」 [俳句]

友人のつなこさんから俳句が届きました

薫る風家の奥まで招き入れ つなこ


薫風や風薫るは夏の季語ですね。
ですから、私はこの句を最初に読んだ時には初夏の風のことを詠んだ句だと思いました。
その後考えてみたのですが、恐らくつなこさんは歳時記は読まずに自分の感性でこの句を詠んでいます。
ということは、つなこさんが感じている薫る風というのは、新芽の間を吹き抜けてくる今どきの風のことなのです。
確かに、若葉の頃よりも春である今の方が風は薫っているかもしれません。
たまには歳時記の固定観念は捨てて、自分の感性で句を詠むことも必要かもしれません。

「兼題海胆」 [俳句]

毎度毎度のお騒がせ、『俳句ポスト365』の兼題「海胆」で“並”を頂きました

白亜紀の岩打つ波や海胆閑か


千葉県の銚子にある犬吠埼付近の地層は今から一億2千万年以前の中生代白亜紀のものです
その白亜紀の地層が剥きだしになった岩場に波が打ち付けている様子を句に詠みました

今回も十句ほど投稿して、一句が一番下の並に入選です

俳句を始めて八か月の私が言うのも烏滸(おこ)がましいですが、“人”や“地”を普通に頂けるようになりたいものです

海胆(うに、季節:春)
海胆綱の棘皮(きよくひ)動物の総称。浅海の石の下などから深海まで棲息範囲は広い。一般に知られている海胆は正形類に属し、外部に棘があり、毬栗(いがぐり)のような形をしているので「海栗」とも書く。他に馬糞海胆・紫海胆・赤海胆などの種類があり、卵巣が成熟するころが旬。雲丹は卵巣の塩辛。
[角川 合本俳句歳時記 第四版]

お見舞い申し上げます

熊本地震で被災された皆様、およびそのご家族の皆様に心からお見舞い申し上げます。
粋田化石

見上げれば上弦の月、見下ろせばシロマダラ [日記]

この憂き世知らぬか蛇の穴を出づ


雨上がりの夜空、
上弦の月を見上げていて、ふと足元を見ると紐のようなものが一本落ちています
暗がりでもそれが蛇だと分かりました
ヤマカガシのような模様も認識できました
直ぐにスマホのカメラで写真を撮ろうと思ったのですが、暗すぎるので被写体の蛇はスマホの画面には映りません
感を働かせて数枚撮影したところ、しっかりと写りました
デジカメの性能の良さには驚きです

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なんと、夜行性のシロマダラです
なかなか遭遇できない蛇だそうです

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シロマダラさん
もう人中に姿を見せない方が身のためですよ
爬虫類好きの人間に見つかったらきっと拉致されてしまいます
私だって一瞬そう思ったのですから

蛇穴を出づ(季:春)
冬眠していた蛇が暖かくなり穴から這(は)い出してくること。三月六日前後の実際には本格的な活動をしていない啓蟄(けいちつ)のころといわれるが、人目につきやすい青大将は九州でも早い時で三月初旬~四月初旬が初見である。
[角川 合本俳句歳時記 第四版]





俳句が届きました [エッセー]

時々、思い出したように友人のつなこさんから俳句が届くのです。
つなこさんの発想と感性には時々驚かされたりします。
今回は三句紹介します。

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ふと気づくあと何回の花見かな つなこ

我々の肉体には元々時間は無限には与えられてはいないのですが、若い頃はそんなことは考えもしませんでしたね。
私は、人生の残り時間についてはなるべく触れないように生活しています。
でも、この句を目にするとそろそろ身辺を整理した方が良いのでは?と思えてきます。



月曜日やわらかな緑に励まされ つなこ

その原因は不明ですが、月曜日の憂鬱な感じが伝わってきます。
花ではなく緑に励まされるというのが素敵ですね。
私はこの句を読んで、カーペンターズの『雨の日と月曜日は』という曲を思い出しました。
Rainy days and Mondays ♬  Always get me down ♪
中七が字余りですが、此処は俳句専門のブログではないのでそのまま採用しました。



花は散り日ごとに増える木陰かな つなこ

私が「赤城南面千本桜」の中で桜の幹を愛でたように、つなこさんは、若葉の成長を称えているようですね。
こういうところの感性が私に近いのかな? と、思ったりします。

さて、つなこさん次回作を楽しみに待っています。




赤城南面千本桜 [日記]

千葉県からオートバイ(私を含め8台)で北上して、群馬県で『赤城南面千本桜』を見てきました

前線を追って花見の赤城かな


『赤城南面千本桜』の周辺は駐車場に入るのに大渋滞でした
丁度「桜祭り」を開催中で、無料開放の「赤城クローネンベルグ」にバイクを停めました
『赤城クローネンベルグ』はいわゆるドイツ村です
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クローネンベルグ内の桜も見事!
黄色く見えるのは水仙の花です
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クローネンベルグから外へ出ると、赤城南面千本桜もまた見事
本当に千本はあるのではないかと思える立派な桜並木です
花も丁度見頃で、オートバイで220km走った甲斐がありました
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スマホで桜の写真を写していて思いました
桜という花は一年の内この時期にしか気に留めてもらえないのだから、幹もちゃんと見てあげなきゃ桜に失礼なのではないか
この写真にはそういった思いが込められています
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千本桜 (8).JPG


太き幹億萬の花咲かせけり


昼食は千本桜の近く、養豚家が経営しているレストランで豚のステーキを頂きました
とても柔らかくて美味しかったです
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食事中窓から外を見ると敷地内にミニ豚が飼育されているではありませんか
写真の右奥に見える柵の中にミニ豚がいます
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スーパーマーケットでパック詰めされた切り身の魚しか見たことがない子供が親に言ったそうです
「魚屋さんてなぁに?」
豚肉料理のレストランで生きた豚を見せるというのは良いことなのだと私は思いました
ミニ豚なので食用ではないのかもしれませんが、窓越しに子豚たちにこう言いました
「美味しくなれよ。」

喰い喰われ人も子豚も花の中




春爛漫の落語会 [日記]

春爛漫の日
電車と地下鉄を乗り継いで江戸は大手町に落語を聴きに行きました
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その名も第三十六回大手町落語会
私には初めての会でしたが、二月に一回の開催のようですので、もう六年も続いている会なのですね
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演目は
1「真田小僧」柳亭市童

2「安兵衛狐」隅田川馬石(四代目)

3「湯屋番」古今亭菊之丞

4「百川」柳家さん喬

仲入

5「茶の湯」柳家權太樓(三代目)


春の日や市童馬石菊之丞


前日の夜、職場の歓送迎会で夜更かししていたせいか睡魔に襲われ、不覚にもさん喬さんの「百川」をうとうとしながら聴くことになってしまいました

さん喬に寝かしつけられ目借時


取りを務めたのは權太樓さん
「茶の湯」という良く知られた落語にもかかわらず、どっかんどっかん受けていました

權太樓聴いて花散るはね太鼓


帰りは改札口に入った後に乗る地下鉄を間違えたことに気付いたのですが、路線図を見たら地下鉄を降りてから歩けば目的の場所に行けそうでしたので、そのまま乗ることにしました
詳しく言うと、大手町駅から地下鉄都営三田線に乗り御成門駅で下車し、御成門駅からJRの浜松町駅まで約一キロメートルを歩きました
浜松町からは高速バスに乗って帰宅しました


チューリップが腹を抱えて大笑い [俳句]

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頤を解いてはしゃぐやチューリップ


春の嵐の翌日です
運良く、庭のチューリップは雨と風に散ることはありませんでした
それでも風の影響なのか皆同じ方向に傾いています
花弁は一杯に開いているので、まるで大口を開けて笑っているようです
その様子が体を捩(よじ)り腹を抱えて哄笑しているように見えました

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頤(おとがい)を解くというのは、あごを外すほど大きな口を開けて笑うことです