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活かされて四十年 [エッセー]

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四十年の四月に臨むトラクター 粋田化石



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活かされて四十年の春トラクター 粋田化石



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四十年は「よそとせ」と読んでください。
写真は、とある酪農家所有のアメリカ製トラクター『JOHN DEERE 2040』です。
四十年位前に、ベンツを買おうと思って貯めていた金で買ったそうです。知人から「ベンツでは畑は耕せない。」と説得されてトラクターを買ったと話してくれました。屁理屈家なら「JOHN DEEREでは高速は走れない。」ということになりそうですが、その酪農家は素直に忠告に従ったのですね。
このトラクターは既に第一線は退いていて、畑には出ていませんがまだまだ現役で稼いでいます。
その酪農家が若いころにアメリカに実習に行った際に、現役で働く百年前製造のトラクターを見たそうです。ですから、トラクターの四十年はまだまだ若造かもしれません。






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四月十八日の雨 [俳句]

四月十八日の雨


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猫だとて眠たし春のしじま雨 粋田化石



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四月十八日の千葉県東部地方は、午前中に季節が少しだけ逆戻りしたような冷たい雨が降っていました。春というだけで眠たいのに、雨がしとしと降ったりすると余計に眠たくなります。
写真のニャンは我が家の飼い猫ではないのですが、普段から仲良くさせていただいています。今日は私の膝の上で寝顔を見せてくれました。


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一雫雨の穀雨のカランから 粋田化石



上の写真と同じニャンです。なんと、昼寝の後に水道のカラン(蛇口)に直接口をつけて水を飲んでいました。
今年の穀雨(こくう)は四月二十日なのですが、二日違いなので敢えて使わせていただきました。

【 穀雨 こくう 】 (季春)
二十四節気の一つで、新暦四月二十日ごろにあたる。穀物を育てる雨という意から穀雨という。(角川合本俳句歳時記第四版)








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春疾風(はるはやて) [俳句]

春疾風

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春疾風猫に問うてはみたけれど 粋田化石



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皆様も「猫が顔を洗うと雨になる」というのを聞いたことがあると思います。
本日の午前中は久しぶりの雨。生暖かくて強い風も吹いていました。猫にこの後の天気を訪ねてみましたが、おやつを貰えると思って「みやあ」と鳴くだけでした。
写真の猫は隻眼ですが仲間たちと一緒に逞しく暮らしています。

【 春疾風 はるはやて 】  春飆(はるはやて) 春嵐 春荒(あれ)  春北風(はるきた)  春北風(はるならひ)
春の強風・突風をいう。西または南からの風で、雨を伴ったり、長時間砂塵を巻いたりする。↓春風 (角川合本俳句歳時記第四版)






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つなこさんから句が届きました4月8日 [俳句]

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車窓から四分の三春の空 つなこ



実は、つなこさんから私に届いたのは上記の句と「しおさい乗車中」の言葉だけでした。でも直ぐに気が付きましたよ。つなこさんは今娘さんに会いに行くために『特急しおさい号』(東京発銚子行)の車中なのだと。しおさい号を降りたらこの春転勤になった娘さんがきっと待っているのでしょう。窓越しだと四分の三しか見えない春の空も車中のつなこさんにはとても明るく見えていて、それをウキウキと眺めていたに違いありません。




さて粋田化石も春の句を

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杉花粉でかきは牛の鼻の孔 粋田化石



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杉花粉も花粉症も春の季語でした。早速その季語を用いて詠んだ句です。
春の香りも杉花粉も何もかも牛のでかい鼻の孔(あな)には一気に吸い込まれてしまいます。どうやら牛は視覚よりも聴覚や嗅覚が発達しているようで、人が近づくと耳を動かして鼻の孔を広げてこちらの情報を得ようとします。

【 杉の花 すぎのはな 】 杉花粉 花粉症  (季春)
スギ科の常緑高木。松同様、雌雄同株で雄花は米粒状をなして枝先に群生する。 葯(やく)が開くと黄いろい花紛が風にのって飛散する。雌花は小球状で緑色をしているので目立たない。杉は建築用材として日本全国で広く植林されてきたため、花粉症の人がふえるなど、現在では杉花粉公害が問題となっている。(角川合本俳句歳時記第四版)






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つなこさんと縞午さんから句が届きました [俳句]

つなこさんと縞午さんから句が届きました

実は、粋田化石は年甲斐もなく転職しました。私生活が少しごたごたしていて、そんなこんなで久しぶりの更新です。


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画像はフリー素材です



子の春や新任地には猫も行き つなこ



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画像はフリー素材です


つなこさんの娘さんが転勤になりました。新しい住まいには猫と一緒に行ったのですね。猫と一緒なのでちょっと安心でしょか。子供を思う母の気持ちがよく伝わってきます。



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おすわりの犬と見上げる花吹雪 縞午



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画像はフリー素材です


散る桜の下で行儀よくお座りをしているワンちゃん。縞午(しまうま)さんの散歩風景でしょうか。花吹雪を見ると清々しくも儚くも感じます。



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散る桜古き衣を脱いで行く 粋田化石



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落花の潔さを詠みました。転職した私も過去は振り返らずに潔く生きて行きたいものです。


【 落花 らくくわ 】 散る桜 花吹雪 飛花 花散る 花屑 花の塵 花筏  (季春)
桜の花が舞い散るさま、または散り敷いた花びらをいう。桜の花は散り際が潔く美しいので古くからその風情を愛されてきた。「花吹雪」は桜の花が風に散り乱れるさまを吹雪にたとえたもの。水面を重なって流れる花びらを筏に見立て「花筏」という。(角川合本俳句歳時記第四版)






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 [俳句]



つなこさんから花(櫻)の句が届きました。

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花の下バス待つ人の白き足 つなこ



受け取り方にもよりますが、粋田化石には「白き足」という表現がとても艶っぽく感じました。足の白さを花と一緒に詠むとは、目の付け所がつなこさんです。

【 花 はな 】 花盛り 花明り 花影 花時 花過ぎ 花朧 花の雨 花の山 花の昼 花の雲 花便り 花の宿 花月夜 花盗人 (季春)
「花」といえば平安時代以降、桜の花をさすのが一般的である。『古今和歌集』の「久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」の花は桜で、その他花を冠して桜に通わせた言葉は多い。「花の雨」は桜のころの雨、「花の雲」は桜が爛漫と咲き雲がたなびくように見えるさまをいう。↓花冷 ・ 花見 ・ 花篝 ・ 花衣 ・ 花守 (角川合本俳句歳時記第四版)



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人の去り闇が花守務めけり 粋田化石



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写真中央の光は月です


花守(はなもり)というのは花が散らないように見張る桜の花の番人のことだそうです。私も詳しくは知らないのですが、『花守』は正式な役職ではなく、『鍋奉行』のような存在だそうです。
日没のころ、辺りに人影のない静かな場所で桜を眺めました。この桜も間もなく闇に包まれます。そうしたら鳥も獣も人間も意地悪をして花を散らすことはないでしょう。

【 花守 はなもり 】 桜守 (季春)
桜花の番をする人、花を守る人、または桜の花の主。(角川合本俳句歳時記第四版)
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縞午さんの名残雪 [俳句]

先日紹介した縞午(しまうま)さんから名残雪の句が届きました。

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汽車を待つ君のスマホになごり雪 縞午


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画像はフリー素材です


縞午さんと汽車を待つ君との距離は、握るスマホに舞い降りては解ける雪が見えるくらいの近さなのでしょうか。また、汽車を待つ君は名残雪が降る駅のホームで一体どのような表情を浮かべていたのでしょうか。昼なのでしょうか夜なのでしょうか。気になりますね。
汽車を待つ君、スマホ、名残雪というたった三つの手掛かりだけで、想像は無限に膨らんで行きます。
駅のホームや電車の中で、俯いてスマホを見つめている人を見かける度に、これで良いのかしらと思っていましたが、スマホはは句の材料にもってこいの道具ですね。




粋田化石も『名残雪』の歌詞を使って一句


スマホにも落ちては解ける雪の果 粋田化石



【 雪の果 ゆきのはて 】  名残(なごり)の雪ゆき  雪の別れ 別れ雪 忘れ雪 涅槃雪 (季春)
涅槃会ねはんえ (旧暦二月十五日)前後に降る雪が雪の終りといわれるが、実際にはそれ以降になることもある。名残の雪・雪の別れ・別れ雪は、いずれも最後の雪に心を寄せたことばである。↓春の雪 (角川合本俳句歳時記第四版)






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つなこさんから句が届きました [俳句]

つなこさんの生息地域では雪が降ったそうです。『名残の雪』ですね。

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へそまげた誰かが降らすなごりゆき つなこ


なにも春分の日に雪を降らさなくてもいいものを。といった感じでしょうか。
『名残の雪』の他にもこの時期に降る雪の表現として『雪の果て』や『雪の別れ』といった言葉もあり、日本語の美しさにはつくづくと感心させられます。



【 雪の果 ゆきのはて 】  名残(なごり)の 雪(ゆき)  雪の別れ 別れ雪 忘れ雪 涅槃雪 (季春)
涅槃会ねはんえ (旧暦二月十五日)前後に降る雪が雪の終りといわれるが、実際にはそれ以降になることもある。名残の雪・雪の別れ・別れ雪は、いずれも最後の雪に心を寄せたことばである。↓春の雪 (角川合本俳句歳時記第四版)


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胴震い雪の別れと聞けばまた 粋田化石


粋田化石の生息地である千葉県東部地方も寒い一日でしたが、雪は降りませんでした。日中つなこさんから来た連絡で雪が降っていることを知りました。名残の雪のことを聞かなければ気温のことはあまり気にせず、ただ寒い日で終わったかもしれません。でも、聞いてしまえば「なるほど」と思い余計に寒くなったような気がしました。







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土筆が出ました。 [俳句]

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犬と一緒に散歩をしていて土筆を見つけました。


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土筆撮る犬と一緒の四つん這い 粋田化石



デジカメが登場して楽になったのは、モニター画面を見ながら写真が取れることです。ファインダーを覗いて写真を撮っていた時代に比べると、どんな角度から撮影しても体を窮屈に畳んだり、また地面に腹ばいになって撮るというようなことは少なくなりました。しかし私は腰痛持ちなので、低い角度からの撮影は腰に負担をかけぬよう地面に膝をつけています。



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老眼かカメラか土筆ボケており 粋田化石



木の枝などもそうですが、土筆(つくし)のように細長いものを撮影するときには、自動焦点のカメラは不向きに思えます。自分の眼の自動焦点も合いにくくなっている現在、映しだされている画面のどの部分に焦点が合っているのかを判断すること自体が大変な作業です。

【 土筆つくし 】 つくづくし つくしんぼ 筆の花 土筆野 土筆摘む 土筆和
トクサ科の多年草杉菜の胞子茎。地下茎で栄養茎とつながっている。春先早く顔を 覗のぞ かせる。形が筆に似ていることから土筆と書く。古名は「つくづくし」といわれ、古くから食されてきた。通称、袴といわれる部分を取って茹で、酢の物などにする。(角川合本俳句歳時記第四版)






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桜桃(おうとう)の花が咲きました [俳句]

我が家の桜桃(おうとう=さくらんぼ)に花が咲きました。青空の下で見るとかなり純白に近い白に見えます。染井吉野と同じで葉が出る前に花が咲きます。
受粉してたくさん実をつけてくれると良いのですが。ちなみに、さくらんぼの実は夏の季語です。

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浮雲や桜桃の花なお白し 粋田化石


空に浮かぶ雲よりも桜桃の花の方が更に白く見えるという句です。


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桜桃の花いま朝に収まりぬ 粋田化石


桜桃の花を眺めたのは朝。日差しも空気も柔らかく、純白の花を愛でるのにはぴったりの頃合いでした。


【 桜桃の花 あうたうのはな 】 さくらんぼの花 (季春)
バラ科の落葉高木の西洋実桜の花。四月ごろ葉に先立って小さい淡紅または白色の五弁花が密生して咲く。実は成熟してさくらんぼとなる。↓さくらんぼ(夏)(角川合本俳句歳時記第四版)





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